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04 郎徳上寨「早晨の宴」と雷山大塘「新橋村」
27日早朝、4時半ごろ起きて広間にでると、鍋を囲んでの宴会の準備がされていて、老板娘は前の晩と同じように竹ザルに奉げ物をのせて、ご先祖さまを祀り、各入口で線香をあげて香紙を燃やし広間に戻ってきた。


そして、49連発の花火を上げてから宴会が始まった。



この日は、老板の阿陳と高校1年生の息子は雷山の親戚のところへ行っていて、老板娘と娘さん、北京からのカップルと湖南からの二人組み、そして私の7人での宴会になる。


夜明けは7時ごろ、8時ごろまで宴は続いたので、3時間ほど飲んだことになる。

お正月の食事の準備は本来は男がしなくてはならないそうで、不在の阿陳は後日、またあった早朝の宴のときに準備係をした。


早朝の宴会が終わって一休みしてから、雷山の鼓蔵節の一環での表演のある「新橋村」へ行くことにした。

新橋村は大塘鎮の中心地に隣接して在り、ここには9月8日に訪れていて、行き方はわかっていた。

まずは雷山へ出て、大塘行きの面包車に乗り換える(5RMB)。

11時ごろ到着して、表演の行われる銅鼓坪へ行ったが、ちょうど表演の午前の部が終わったところだった。


村人に聞くと、午後の部は14時半から、ということで村を散策して時間をつぶす。

新橋村の銅鼓には蛙のレリーフがついている。


この村の民族衣装は「超短裾」いわゆるミニスカートで有名だそうだ。


表演が終わって一休みするおじさんたち。


おばさま方は普段着の前掛け姿だが、髪型が独特だ。

 

赤ちゃんや小さな子供の帽子が可愛い。

 

新橋村は、水上倉庫群があることでも有名。


倉庫の一つに、何かのまじない物が掲げられているのを見つけた。


10月に貴州へ来た時は、もち米を干す光景であったが、この時期は郎徳上寨でもここ新橋でもトウモロコシを干している家が多い。


村の斜面を上方へ行くと、土地神だろうか、石が祀られていた。


村の中を歩いていると、ガタンガタンと大きな音が聞こえてきて、のぞいてみると窓明かりをたよりにおばあさんが機織をしていた。


大塘の街道沿いの食堂できしめんのような腸粉を食べて、銅鼓坪へもどり表演を待つ間、女の子二人がやってきて羽根つきを始めた。

これは昔からある遊びなのかどうかはわからない。

大塘の街灯は、この村のシンボルだろうか、蛇に銅鼓がぶら下がっている。


かんじんの表演は、15時ごろまで待ったが、観光団が来ないようで、観客が5人ほどしかいなかったせいか中止になってしまい、ガッカリして郎徳上寨へ帰ることになった。


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