表紙 / 弥生の原郷を訪ねて / 初めての貴州 / 13 新橋・陶堯 |
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初めての貴州、12日目。 博物館で購入した黔東南苗族侗族自治州内の少数民族の代表的な村々を紹介している本、「古朴神秘家園」でみつけた雷山県の苗族の村「新橋」と「陶堯」を訪ねた。 どちらの村も雷山を起点にして行くことになるので、まずはバスセンターへ行き雷山へ向かう。 |
新橋は、雷山から15kmほどの「大塘(たあたん)郷」にあり、原名は「王家寨(わんちあさい)」という。 約170戸、900人余りの苗族の村。 とりあえず「大塘」行きのバスで5RMB。 |
大塘へ着くと、新橋村までは歩いてすぐで、入り口にこの村の特色である「水上倉庫」への門がある。 |
池の中に高床の水上倉庫が40余り建っている。 池の中に建てることで防虫・鼠そして防火にもなる。 池は浅く、それぞれの倉は石の基礎の上に6本の柱が立ち、倉の高さは3,4m、倉庫の広さは20~25㎡、屋根は、瓦もしくは杉皮、穀物を2.5~5トン貯蔵できる。 |
吃新節の名残だろうか、倉の入り口に「稲」が吊り下げられている。 |
「魔除け」だろうか? |
倉の中でミツバチも飼っているようだ。 |
脱穀用の桝。 |
弥生の木梯子。 |
ここから居住区のほうを散策した。 居住区は山の斜面にあり、上のほうに登る。 石積みがすばらしい。 |
上方から見た水上倉庫群。 |
村の向こうに棚田が見える。 |
山の上から居住区に下ると、祭りが行われる「銅鼓坪」に行き当たる。 |
中央の柱は水牛の角をかたどっていて、祭りのときにはその角に銅鼓を掛けて叩いて、踊りの輪が周囲を周る。 |
この村でもトウモロコシの収穫の季節。 |
家の門口には、シンプルな魔除けが取りつけてある。 |
この村では、屋根のいわゆる「懸魚(けぎょ)」の部分に、瓢箪型の飾りが付いている。 |
村の女性の普段着の民族衣装。 |
女性は、髪を結い、かんざしを通して、櫛を刺すのが特徴のようだ。 |
新橋村から一旦雷山へ戻り、そこから西江行きのバスにのって「陶堯」村へ向かう(6RMB)。 陶堯村は、千年以上前からの雷山最古の苗族の村の一つで、雷公山の西北の山麓、雷山から約6kmに位置する。 この村では、吃新節は、旧暦6月中旬の卯の日に行われるそうだ。 街道で降りると、川を越えて、田んぼの向こうの山の斜面に村はあった。 |
村に入る前の田んぼの水路の上に、苗族の村にしては珍しくどんな神様を祀っているのかはわからなかったが、真新しい祠が建てられていた。 |
村の中から祠を望む。 田んぼは、緩い棚田になっている。 |
村の中に入ると、門構えのある家が目についた。 家の構造は、「吊脚楼」で、一階部分にも壁が付いている。 |
家と家の間を橋で繋いでいる家があった。 |
倉庫はここも高床式。 |
軒下に掲げられた魔除け。 木で作られた「鍬」のようにも見える。 |
瓦のシンプルな飾り。 |
村を上り切ったところからの眺め。 |
帰りに、田んぼの中で働くおばさまに出会った。 苗族の村ではよく見る、結った髪に花の飾りをつけている。 |
村の前を流れる川には、石組みで魚を捕る仕掛けが作られている。 |
この日はここまでで、街道にでると面包車の乗合タクシーがやってきたので、それで雷山まで帰り(10RMB)、雷山からバスに乗って凱里へ戻った。 |
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