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14 郎徳上寨 苗年祝いの最終日
12月5日、报德から郎徳上寨の農家旅館へ戻ると、老板の阿陳が、晩飯は一緒にたべよう、と猪脚(つぅじゃお;豚足)の鍋で酒宴になる。

早朝また一緒に米酒を飲むよ、とこの晩はいい気持ちで21時ごろ寝る。

翌朝、6時ごろ起きたが、白み始めた7時ごろ、花火を上げて酒宴が始まった。

朝は、阿陳と老板娘と私の3人であったが、午前中一休みして11頃から、阿陳のおじいさんやらおじさんたちが集まってきてまた酒宴になる。

聞けば、この日は苗年の最終日で、一日中家で酒を飲んで過ごして、翌日から仕事を始める、とのことだった。

阿陳のところで13時ごろまで酒宴があり、その後は皆でおじさんやおじいさんの家5軒をはしごして夕方まで飲み続ける。

この日は、親戚の一人が出稼ぎに出るためにその送別会もかねていて、3軒目からその人を中心にして苗歌を歌い始めた。

歌い始めると、話をするのではなく、対歌での対話になり、オペラかミュージカルのような感じだ。


18時すぎにお開きになり私は宿に戻るとすぐ停電になったので私はそのまま眠ってしまったが、停電は翌朝まで続いた。


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