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11 丹寨
貴州での10日目。

凱里から榕江の往復で、丹寨近くで高速道路から大きな棚田が見えていたので、行ってみることにした。

凱里から高速バスで28RMP。

バスは、丹寨の中心に到着。

中心街のほとんどの建物はホテルになっている。


町はそんなに大きくなく、はずれの方まで歩くと、対聯を戸口に貼っている家が目立った。
 

結構派手な魔除けを掲げている家があり、そこには、吃新節の稲穂も掲げてあった。

 
 


大きな棚田は、苗族の「高要村」にあり、とりあえずタクシーで向かう(100RMB)。

高要村と棚田を望むことのできる街道沿いでタクシーを降りる。


街道沿いから谷へ降りて、棚田の中を高要村へ向かおうと歩き始めると、村から来たおばさま方に出会う。

 
 

あぜ道は結構狭いところもあって、おっかなかったが、美しい棚田の中を歩いていると気分がいい。


村の入り口近くに水場があった。

湧き水の下流へ行くと、野菜を洗うところ、洗濯するところとなっていく。

 

この季節は、トウモロコシの収穫の季節でもあるようだ。

 
 
 

村の中では、女、子供が目立つ。

 
 
 

この村では、普段着の民族衣装は、若い子は「白」、中年は「青」、老年は「黒」なのかもしれない。

 

家の前でのんびりしていたおじいさんが、声をかけてくれて、家に入らないか、と言ってくれたのでおじゃました。


おじいさんの一人暮らしとのことで、必需品は、電気釜に煮炊きするコンロ、そしてテレビにDVDプレィヤー。

何かのおまじないだろうか、竹の束が中央の柱に縛り付けられていた。


この村は、苗族で、水牛の角を掲げている家もある。


魔除けに、蜂の巣をつけている家もあった。


魔除けと一緒に「お札」を貼っている家もある。


お墓の飾りに、「太極紋」と「鯱」をみつけた。

 

見たことのない蝶々にも出会う。

 

帰りはまた棚田の中を歩き、街道まで戻る。

街道沿いに、「指路碑」なる石碑が立てられていた。
これは何かの祈願をしたものだろうか?


街道にバスが来るときいていたが、乗合の「面包車」が止まってくれて、それで街まで戻ることができた。

行きはタクシーで100RMBだったが、帰りは、4RMB。

街に入る前に、「蚩尤祭地」の大きな看板があった。

「蚩尤(ちよう)」は、中国文明の始祖の黄帝と戦ってやぶれた苗族の始祖。

そんな祭りがあるならぜひ見てみたいが、まだその機会はない。


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