表紙 / 弥生の原郷を訪ねて / 初めての貴州 / 04 西江 |
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貴州3日目、凱里から東南へバスで約1時間ほどのところに位置する苗族最大の村である「西江(しぃじゃん)」へ行った。 |
西江は、約1300戸、5400人規模の苗寨で、かなり観光開発されていて、入村料100RMBが必要。 バスは、村の入口の1kmほど手前が終点で、そこに西江へ入村するゲートがあって、そこで入村のチケットを買、さらに村までの1kmは観覧車に乗ることになって、これにも5元必要となる。 こうした入村方法はパターン化しているようで、中国全土の観光化された古鎮では、みなこうした形式になっている。 |
私がそこに着いた時に何か映画の撮影をしていて、民族衣装の美しいお嬢さんを写真に撮ることができた。 |
このゲートから5RMB払って1km先の村の入口の寨門まで移動車に乗っていく。 |
村は谷川の両側の山の斜面にひろがっている。 |
村の人口が多く観光化されたところであるためか、川の水が若干濁っていて、郎徳上寨の清冽な谷川のような美しさを感じない。 |
メイン道路の両側は土産物屋が立ち並んでいるが、山の上に続く路地に入ると、観光客はほとんでいなくなって村の日常を見ることができる。 |
山の側面に段々に石垣を積み上げて家々が建っていて、その石垣が見事だ。 |
ここでもいくつか軒先に掲げられた魔除けがみられた。 |
山の頂上近くに、銅鼓が祀られていた。 |
苗族は、民族の移動が激しく、一か所に落ち着くことがなかったため、、祖先を祀る廟を造らず、銅鼓や木鼓の内に祖先の霊を入れることによって、銅鼓を祖先廟として、ともに移動することができた。 |
村をはずれると、田圃と棚田がひろがり美しい。 |
11時から表演があるということで、川沿いの広場に戻った。 この日は、ビデオカメラを持ってこなかったので、残念ながら音を録ることができなかった。 色々な演目があり、結構楽しい。 |
老年合唱団が印象的だった。 |
表演は30分ほどであったが、なかなか楽しい雰囲気で、入村料の100RMBも、これならいいか、と思わせてくれた。 昼食は、牛雑(牛の内臓)鍋(48元)とビール、ご飯など。 |
規模は小さいが西江の苗族の民俗の展示が充実している博物館がある。 参観順に興味ある情報は、 |
人類誕生神話の概念図。 |
蝶々と水泡が結婚して12個の卵が産まれ、その1つから人類の始祖の「姜央じゃんやん)兄妹」が生まれた。 苗族の多霊神崇拝。 |
神をまつる祭壇。 中央が、「神龕(せんかん)」、左が「花橋(ほわじゃお)」、右が「陰者台(いんつぇたい)」。 |
西江の始祖、「莫虎飛(もふふぇい)」 |
こちらも西江の始祖、「寅虎飛(いんふふぇい)」 |
祭りの日程 |
博物館をみてから、博物館前の広場のベンチに座って行きかう村人たちを眺めてすごす。 |
餅つきをしてつきたての餅を食べさせてくれる屋台がいくつも出ていて、私もおやつで1つ買って食べた(3RMB)。 |
餅は「糍粑(ちぃばぁ)」といい、甘い味をたのんだら、中に砕いたピーナッツをくるんで黄な粉をまぶしてくれた。 |
村の片隅に村人用の市場があって、いろいろなものを売っていたが、刺繍用の糸のグラデーションが印象的であった。 |
ベンチに座って休んでいると見知らぬ女の子から、さっき昼食の店であいましたね、と声をかけられ、ほかにも貴州滞在中に、貴陽の駅でみましたよ、とか、昨日闘牛場で写真を撮ってましたね、とか3箇所で身に覚えのないところで私を見た、といわれて、ドッペルゲンガー、永遠の1/.2、体験をした。 この日は1日じっくり楽しんで、17時のバスで凱里へ戻った。 |
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05 榕江 へ |