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大暑 次候 土潤いて溽し暑し (つちうるおいてむしあつし)
大暑の次候、「土潤いて溽し暑し」は、熱気がまとわりつく蒸し暑いころ。

新暦では、7月28日~8月1日ごろ。

7月31日には、名古屋市の熱田神宮末社「鈴之御前社(れいのみまえしゃ)」で、夏の疫病除けの神事、「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」が行われ、私は2012年7月31日に見に行った。

7月の最終土・日曜日には、愛知県刈谷市で「万燈祭(まんとまつり)」が行われ、私は2011年7月30・31日に見に行った。


2021年8月7日 記

今年の大暑の次候は、7月28~8月1日、旧暦の6月19~23日。

日本全国、猛暑が続いている。

この期間、セミたちはうるさく鳴いているが、他の昆虫たちは暑すぎるのか姿を見せない。

家の庭では、「洋種薄荷」の花が咲き始めた。

これの生えているところには、3年ほど前に、ひまわりファームやホームセンターで買ってきたスペアミント・クールミントなど4種類のミントの苗を植えたが、現在は、スペアミントが勢力をはっていて、この洋種薄荷も少し生えている。

スペアミントはまだ花をつけていない。


また、数年前に家の周りに勝手に生えてきてたくさんの株が増えてきた「高砂百合」も8月1日に咲き始めた。

この百合は、浜松ではそこいらじゅうの空き地で花を咲かせている。


散歩の道端や藪の中に野草がいくつか花を咲かせていた。

「百日草」

これは、栽培品種の野良猫花だろう。

熱帯アメリカ原産の典型的な夏の庭の花になっているそうだ。

誕生花」というのがあるそうで、この花が誕生花の人は熱狂的で活発で興奮しやすいそうで、花言葉も「興奮」。

その日が何月何日か、調べるのはやめた。


「芙蓉」。

これも野良花か?


「屁糞葛(ヘクソカズラ)」。

葉や茎を押しつぶしたり傷つけたりすると強力な硫黄臭を放つ特徴が名前の由来だそうだ。

別名は「早乙女葛」。標準和名とのギャップが凄い。

花言葉も、「うっとりするほどの魅力」。

臭い物に魅力を感じることもなくもない。


「臭木(クサギ)」

この名前も、葉をちぎると独特の悪臭がすることに由来しているそうだ。

若葉は山菜として、天ぷらや炒め物で食されているとか。一度試してみるかな。


「台湾葛」

東アジア原産で、アメリカでは爆発的に繁殖し在来の生態系を破壊してしまうため、1950年に有害雑草に指定されて駆除が続けられているそうだ。


散歩コースに田んぼがあって、オタマジャクシが沢山いたので、いつ脚が出てくるだろうと楽しみにしていたが、田んぼの水が抜かれていて、オタマジャクシは姿を消して、かわりに小さな蟹が沢山歩き回っている。

この蟹は、このあたりにはクロベンケイガニが沢山いるので、多分その子ガニであろう。

で、たまたまNHK制作の「ふるさとの伝承」というDVDを見ていて、土用の頃に田んぼの水を抜いて干す、という「土用干し」ということが行われることを知り、今年の夏の土用は、7月19日から8月6日で、正に「土用干し」が行われいるんだと合点がいった。

ネットで調べると

「3日~1週間ほど水を抜くと、田んぼの土にひびが入るほど乾燥します。そうすることで稲がしっかりと根を張り、風に強く育ち、よく実るといわれています。」 とのこと。


30日、スーパーのベイシアで、「青鯵」をみつけ、購入した。

青鯵の和名は「マルアジ」。

マアジとよく似ているが、体の断面が比較的丸いことに由来しているそうだ。

マルアジの旬は冬だそうで、購入したものは脂がのっていないので、「脂がないものは天ぷらかフライ、から揚げ」ということで、アジフライで美味しくいただいた。