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清明 末候 虹始めて見る (にじはじめてあらわる)
清明の末候は、虹始めて見る。

春の雨上がり、そらにはじめて虹がかかるころ。

新暦では、およそ4月14~19日ごろ。


2021年4月18日 記

今年の清明の末候は、4月14~18日。旧暦3月3~7日。

14~17日は、天気が悪く、寒い日が続いて、17日は大雨になった。

18日未明には雨は上がって晴れになったが、雨上がりは暗い中だったので、虹を見ることはなかった。


15日、「マルバシャリンバイ」の花が咲き始めた。


マルバシャリンバイは、海岸にはえる常緑低木で、家の周辺にも沢山自生しているが、家の庭にも勝手に生えてきて、花を咲かせるようになった。

15日には、家の前の池にカイツブリがやってきた。

カイツブリは毎年春になると家の前の池にやってくるが、定住することはなく、今回も夜が明けたら姿が見えなくなり、この日だけ見ることができた。


17日ごろから、サクランボの実が熟し始めた。

例年、ゴールデンウィークが始まる頃に熟し始めるが、今年は10日ほど早く熟し始めた。


サクランボは、2月28日に花が咲き始めたもので、これから数日は、毎日数十粒ずつ食べることができる。

熟した先から食べていかないと、ムクドリやらヒヨドリに見つかるとあっという間に食べつくされてしまうので、手の届く所のものは、朝・夕、熟したものを見つけたら食べるようにしている。

小粒だが味はしっかりサクランボで美味しい。


18日は、久々に晴れたので散歩に出たが、北西風が強くて肌寒い。

水路の水鳥はオオバンとヒドリカモが少しいるだけでほとんど見られなくなっっている。

ただ、浜名湖の縁を歩いていて、中型のシギの類が4羽飛び立っていったが、その姿を写真に捉えることはできなかったので、種類は不明。

道端に芝桜のような美しい雑草が生えていたので、早速「PictureThis」で検索。

「プレーリーバーベナ、Glandularia bipinnatifida」 と出た。


これは、北米原産のバーベナ(ビジョザクラ)の仲間とのこと。

花言葉は、「魅力」だそうで、「ビジョザクラ」というのは、「美女桜」だろうか?


家の庭では、カミキリムシの類の、多分「トゲヒゲヒメカミキリ」が、交尾しているのを発見。



そして、蜘蛛を2種類発見。

まずは、アシナガクモの類の、多分「チュウガタシロガネグモ」。


もう1種は、ハエトリグモの類の「デーニッツハエトリ」。

ミントの葉っぱにくっついているのを発見。

「デーニッツ」というのは、医学校の外人教師として1873年から1884年に日本に滞在し、その間に多くのクモを採集してドイツに送ったのだそうだ。


2024年4月25日 記

今年の清明の末候は、4月14~18日。

晴れの日が続いて、17日は、暑いくらいの夏日。

4月17日に、昨年より10日も遅れてシャガが咲く。

17日には、舞阪の魚屋から、モチガツオが入荷したら電話をくれるように頼んでおいたその電話が入った。
ただ、その日はバイトがあって取りに行けなかったので、翌18日午前中に魚屋へ行くと、今日も入るよ、とのことで午後出直した。

1本、全長54cm、体重2700g。3900円。

前回とほぼ同じ大きさだが、体重が重くて丸い感じ。

体が輝いていて、縞模様がはっきりしていて新鮮さがわかる。

買ってきてすぐ、「モチ」を味わう。

さばいているとき、血が滴るように、やけに赤いなあ、という印象。

味は比較的さっぱりしていて、モチモチというか、死後硬直に入る前の強くない弾力の食感を味わうものらしい。

味と旨味は前回のほうに軍配が上がる。

もう何年も前になるが、モチカツオとして買ってきたものをさばいて食べたときは、すでに死後硬直に入っていたらしく、ゴムを噛んでいるような強い弾力で、これは「モチ」ではないだろう、と思ったことがあって、今回は正真正銘の「モチ」なんだろうと思う。


内臓と、頭とアラは、いつものように煮付けにして、先週から2週間、鰹漬けの日々であった。