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雨水 末候 草木萌え動く (そうもくもえうごく)
しだいに和らぐ陽光の下、草木が芽吹き出すころ。

冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れ始める。

新暦では、およそ3月1~4日ごろ。


2021年3月6日 記

今年の雨水の末候は、2月28日~3月4日(旧暦の1月17~21日)。

旧暦1月18日には、浜松市天竜区水窪の町から翁川に沿って6kmほど上った辺りの所能(しょのう)という小集落の観音堂境内で「西浦田楽(にしうれでんがく)」が行われ、2019年2月22日に見に行った。


28日は、晴れて風もなく暖かい。

家の庭のサクランボの花が咲き始め、庭の片隅にツクシも顔を出した。

 

この日は1時間ばかり、いつものコースを散歩した。

水路の水鳥たちは定番の鷺、カワウ、カンムリカイツブリ、オオバン、鴨の類。

この日は、浜名湖沿いに生えるヨシの枯れた茎に数羽の小鳥たちが飛び交っているのを見つけた。
セッカかと思ったが、図鑑で調べてみると、「オオジュリン」であるらしい。

本州以南には、冬に渡ってきているとのこと。


浜名湖では、アサリの貝掘りが始まっている。

この数年、不漁続きだが、今年はどうなるだろうか?

 
 


3月2日には、朝から雨が降り初め、夕方に雨が上がると強い北西風が吹き始め肌寒くなる。

この時期の雨は、「木の芽起こし」というそうで、植物が花を咲かせるための大切な雨で、木の芽が膨らむのを助けるように降ることからそう呼ばれている。

この日の朝、庭の紅桃が1輪咲いていた。


この桃の木は不思議な木で、名古屋の実家を引き払うときに切り株にして持ってきて庭に植えたが、切り株から二本の幹がでてきて、一本は紅花、もう一本は薄いピンクの花を咲かせる。

紅が先に咲いて、しばらくしてからピンクの花が咲く。


冬の間ずっと咲いていた水仙の花がそろそろ終わりになったと思ったら、この日は、鈴蘭水仙の花も咲き始めた。