表紙 / 弥生の原郷を訪ねて / 侗族を中心にした春節時期の祭り/ 38 高近村

38 高近村
16日に黎平から茅貢へバスで行く途中、貝寨(べいさい)から高近村までの村々に鼓楼が建つのが見えて、素敵な雰囲気なので、まずは高近までバスで行き、そこから貝寨へ向かって歩くことにした。

バスが高近の停留所に近づくと、村へ入る花橋に人だかりがしているのが見えて、バスから降りてすぐ橋のほうへ向かった。

橋が村への入り口で、春節で村へ帰ってきた男たちを女たちが迎えるために竹で橋の通り道を塞いで入村の儀式を始めたところだった。


例によって、爆竹で派手なお迎え。

 
 

ひと騒ぎの後、男たちも、私も入村。


村の中央には鼓楼があり、お祝いの宴会の準備をしている。

 
 

鼓楼の正面には、「龍」と「獅子」の飾りがつく。

 
 

ここの鼓楼には細部にも意匠が凝らしてある。
 

鼓楼の隣に戯台がある。

この戯台は、清乾隆年間(1736~1796年)に建てられたもので、2006年に省の文物保護単位に指定されたそうだ。

主戯台の両脇に見物用の「廂房」があるのも特徴のようだ。

 

村を一回りして鼓楼の広場にもどると、村の青年が一緒に食べていかないかと誘ってくれたが、その頃は尖閣諸島問題などで日本人とわかると座が白けるので、先を急ぐからと次の村へ向かった。

村を出るところの小川にも寨門を兼ねたような小さな花橋がかかっている。


橋の村側に土地神を祀る祠があった。

 

橋の礎石にも意匠が凝らしてある。


寨門をくぐり、少し行って村を望む。


行く手には次の村が見える。


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