表紙 / 弥生の原郷を訪ねて / 侗族を中心にした春節時期の祭り/ 37 地們

37 地們
1月15日、広西省の三江から貴州省の黎平へ戻った。

11:40発のバスで黎平には16:30到着。

バスセンター近くのホテルにチェックイン(100元)。

街は、春節で帰ってきた若者たちで賑わっていた。

貴州民族出版社刊「黔東南民族伝統節日」に、黎平県茅貢郷地們村で、旧暦の1月11~15日に「千三祭祖節」という祭りがあるというので、16日、その下調べで地們村へ行くことにした。

黎平のバスセンターで榕江行きのバスに乗り10:00茅貢に着。そこから約6km歩いて、11:10地們に着いた。

「地們(ちぃめん)」というのは、侗語の「原生地」という意味だそうで、秦漢の時代に戦禍を逃れて侗族の祖先がこの地に定住し、その後発展して1300戸なり、地們は「千三」の総根の地といわれる所以となったそうだ。


寨門をくぐると、向こうのほうに鼓楼が見えるので、まずはそこを目指して歩く。


鼓楼は、「千三鼓楼」と額がかかっていた。

鼓楼で出会ったおじさんに「千三祭祖節」の祭りはいつあるか聞いてみると、旧暦1月11日、一日だけで9時ごろから始まるとの事だった。

 

鼓楼の近くでは、お祝い事があるのか大勢で蒟蒻を刻んでいた。

 

地們はいくつかの寨があり、「登岑(とんつぇん)」寨には、「登岑百年禾倉群」という高床倉庫群がある。


床下には、たくさんの舟型の棺桶が並んでいた。


この村は大きく、この日は、祭りの下見ということで、ざっと村の中を歩いただけ。

 
 

村は川に沿ってあり、川向うにまた鼓楼と戯台があった。


鼓楼の中で憩う人たち


川の支流にも「花橋」がかかる。

 

川向うをお祝い事に向かう一行がもち米を桶に担いで行く。


こちら側でももち米を担いで女の子が行く。


民族衣装のおばあさんとも行き会う。

 

材木を運ぶ三輪車が行きかう。


と思えば、家でも建てているのか馬車でのんびり材木を運ぶ人もいる。


子供たちはどこも「ピースサイン」。

 

一回りして12時半も過ぎて腹が減って、食堂もあったがすでにお昼の営業が終わって後片付けしていて、何かないかともう少し歩くと、小学生の女の子たちが何か食べている店があったので、そこで私も糸蒟蒻のような麺に湯葉と油揚げがのったのを食べる(2元)。

 
 

祭りの日程もわかったことだし、この日はこれで黎平に帰ることにした。

帰りは村を出たところでバイクのお兄さんが乗せてくれて15分ほどで茅貢に到着。

彼はお金を受け取らなかった。

そして面包車で黎平に15時すぎに帰り着いた。。。


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