表紙 / 弥生の原郷を訪ねて / 侗族を中心にした春節時期の祭り / 18 林略

18 林略
独峒から林略への舗装道路を歩き始めてすぐに面包車が追いついてきて、林略(りんるえ)へ行くが乗るか、というので乗せてもらった。

数分で林略の棚田が見渡せるところにでたので、そこで降ろしてもらった(5RMB)。

 

村の上部に保水林があり、湧き出た水を生活水に使って、排水を村の下部にひろがる棚田に注ぐ、という典型的な棚田の村だ。

村の入り口には大きな楠木が祀られている。

 

村には、4つの鼓楼があった。


私は、村からまだ山の上のほうへ続く舗装道路を歩き村の上部へでてから、鼓楼を目印に村の中へ降りていった。


最初に行き着いた鼓楼。


屋根には、鳥の飾りが付き、蛇の絵も描かれている。

 

上部の梁には奉納された黒布がいくつもかけられている。


次の鼓楼が一番大きく、脇には泉があった。


鳥の飾りと、蛇というよりは鯰のような絵が描かれている。


梁には黒い布がたくさん掛けられて、中央から赤い幕が垂れ下がっていた。


三番目の鼓楼は、戯台がいっしょに付いたタイプで、「花鼓楼」と呼ばれているそうだ。

2009年11月6日の火事で消失してしまったが、2012年に再構築されたそうだ。

再建時に石碑が立てられ、費用は35万RMB(約550万円)であったそうだ。


戯台の内には、毛沢東の肖像が掲げられている。


鼓楼の内には、一段と多くの黒布が奉納されている。


4番目の鼓楼。


この村では、すべての鼓楼で、屋根には鳥の飾りがあり、奉納された黒布がたくさんかかっているのが印象的だった。


村でみつけたいろいろな魔よけ。

 

村の入り口に独峒へ戻る面包車が留まっていたので、それが出発するまでしばらく待って、独峒へ戻る(10RMB)。


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