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32 貴州凯里 酸湯魚
12月21日、榕江の萨玛節も終わり、浙江省の義烏へ戻るために汽車駅のある凯里へ向かった。

榕江ー凯里のバスは高速道路を走り3時間で凯里に着く(79RMB)。

凯里では常宿にしている宿に落ち着く(116RMB/泊)。

宿の近くに、土鍋で煮込む「酸湯粉」の店があって、夏、秋のときは暑いし、スープが真っ赤であまりに辛そうなので食べなかったが、寒い冬に見るとうまそうで、その日の昼は、食べてみることにした(5RMB)。


で、私は大きな誤解をしていたことが判明した。

赤いスープは、唐辛子ではなく、トマトの赤で、旨みのある酸味でおいしい。

唐辛子も少し入っているが、地元の人たちは唐辛子粉をたっぷりかけて食べている。

凯里名物の酸湯魚(そぁんたんゆぃ)も辛そうなので食べてなかったが、その誤解も解け、その晩は酸湯魚を食べてみることにした。


店に入るとすぐに水槽が並び何種類もの淡水魚が活けてある。

 

私は無難に「なまず」を注文した。


なまずは、ここでは「江団魚(じゃんたんゆぃ)」と呼ばれていて、1斤(500g)、50RMB。

一人だからできるだけ小さなものを選んでもらって、1.7斤。


ぶつ切りのなまずに、もやし、白菜、豆腐のトマト鍋。

半斤の糯米酒(のうみぃちゅう)も注文。


糯米酒は、もち米で作った酒で、甘く、どぶろくのような酒。
米酒は、米を原料にした蒸留酒で泡盛のような酒。

2~3人前の結構な量だが、なんとかなまずは平らげ、ご飯も少しスープをかけて食べる。

〆て95RMB(1500円ほど)。


これにてこの旅も終わり、翌日、12月22日、また23時間の寝台列車で、義烏へ向かった。

この1ヶ月の旅は、義烏ー凯里の1等寝台車の代金も入れて、ちょうど7000RMB、10万円ほどで楽しむことができた。

3度目の貴州の旅は終了