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16 舟渓・青曼
9月11日、凱里最後の一日で、近場の、凱里から西南へ23kmほどの「青曼(ちんまん)」へ行くことにした。

青曼へ行くには、まずバスで「舟渓(つぉうしぃ)」へ行って(5RMB)、そこから面包車に乗り換えて行くことになる。

舟渓へ到着して、まずは町の中をぶらつく。


橋の下に、貴州の苗族の最大、最古朴の芦笙堂(るうせんたん)の一つである、「嘎囊香蘆笙堂」があり、石碑が立っていて、旧暦1月15~20日にお祭りがあることを知る(このお祭りには、2013年に訪れた)。

 
 

川沿いに、広い、お祭り広場が作られている。


川原では、藍染染布を干している。


川に面した民家には、トウモロコシを干してある。

 
普段着の民族衣装のおばさま。


民族衣装を売る店の看板で晴れ着の様子を見ることができた。


苗族のシンボルは「水牛」で、それをあしらった家もあった。


橋のたもとには、「土地神」を祀る祠があった。

中には、「石」が祀られている。

 

魔除け。


「舟渓」の町の中をひとわたり見て回ってから、バスを降りた橋のたもとの町の入り口にもどり、そこにいた面包車に相乗りして「青曼」へ向かう。

20分ぐらいで村に到着。


村は、街道と田圃を挟んだむこうの山の斜面に開かれている。

約300戸、1600人ほどの苗族の村。

田圃の中には、「案山子」が立っている。


村の中を登っていく。

民家にはここでもトウモロコシが干されている。

 

お姉さんが近づいてきて、家を見せてくれるということで付いていった。

家に入って最初の間の祭壇。


二階の一室で、おばさまが機織りをしている。

男は田仕事、女は機織りの生活。


糸車。


お姉さんは、帯織を実演してくれた。

 

ドラムに巻きつけてある布は何かと尋ねると、この地の民族衣装のスカートには襞があり、その襞をつける道具であることがわかった。

 

盛装の姿の写真も見せてもらった。


二階の一室の入り口に、魔除けがあり、犬の頭骨も掲げられていた。


火鉢。


色々見せてもらったお礼に小物を購入して、家を出る。


広場では、唐辛子とトウモロコシが干されていた。

 
 

花火を上げた跡があるので、何かを祀っている「磐座」ではないかと思う。


家の外壁に何かを祀る台がしつらえてある。


藍染をするお姉さん。


干したトウモロコシから実をはずすおばあさん。


これにてまた同じ道をたどって凱里へ帰る。

凱里のバスステーションからホテルへ帰る道沿いのカフェで、夕食。

蓮の葉で包んだ牛肉の肉糸の炒め物をのせたもち米の蒸しご飯があったので注文。

見た目もよく、美味しかった。

 

これにて1回目の貴州の旅も終了。

翌日は、鉄道で、越王「句践」の青銅剣が展示されているという「湖南博物館」のある長沙(ちゃんさぁ)へ向かう。


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