表紙 / 弥生の原郷を訪ねて / 初めての貴州 / 14 旁海の吃新節(2日目) |
|
翌日9月10日、また芦笙隊と踊りのコンテストのある旁海へ出直した。 旁海へ着くと、前日賑わっていた川原はきれいさっぱり誰もいないので、地元の人に、芦笙節はあるよね、と聞くと、川向こうの高みに会場がある、ということで、とりあえず前日見つけておいた旅館に行って部屋を確保する(3人部屋しか空いてなくて60RMB)。 |
会場は川向こうの山の中腹にある小学校の校庭で、民族衣装のおばさまや子供たちで賑わっている。 |
額やほっぺに赤い太陽マークをつけている人たちも何人もいて、おじさんに聞いてみると、お客さんを歓迎する印だ、と教えてくれた。 |
会場は参加者で大変な賑わいで、13時ごらから18時ごろまで30組以上、芦笙隊、芦笙踊り、銅鼓踊り、太鼓踊りなどが次々登場する。 |
銅鼓踊りのなかで、米作りの種まきから稲刈りまでの過程を演じる「田遊び」のような踊りもあり、最後には闘牛場面などもあって、観客に受けていた。 |
太鼓踊りで「3・3・7拍子」のリズムのグループもいて、気になっていてネット検索してみると、「農耕民族の畑を耕すリズム」であることがわかった。 会場の一角では、「綱引き」も行われていた。 |
ここでも応援の掛け声は、「1・2・3・休止(いぃ・ある・さん)、1・2・3・休止」で、「畑を耕すリズム」であった。 19時半、すっかり暗くなり、遠くから参加したグループはみな帰っていき、広場はまだ賑やかであったがわたしも旅館へ戻ることにした。 夜道を歩くには明かりは持参しないと、と凱里で懐中電灯を買っておいたのが役に立った。 翌日は7時がバスの始発で、早く温水シャワーが浴びたくて、霧に包まれた山を越えて凱里へ帰る。 |
|
16 舟渓・青曼 へ |