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63 肇興 春節初六 款約・各団の交流
2014年の春節の初六、2月5日の午前中はあちこちで犬や牛、豚、鶏をつぶしてご馳走の準備をしている。

 
 

もち米で作ったいわゆる「餅花」の飾りもあった。

 

餅米の米粒のまま固めた「鏡餅」もある。


午後、義団鼓楼前の広場では、年に一度、春節の期間に「講款」といって、「款約」について話し合いが行われていて、初四に紀堂で行われた祭りも「講款」でもあったようだ。

「款約」というのは、「貴州古村落肇興」というガイドブックによると、

「侗族の人々の心の中では、人は自由かつ平等に生まれると考えられている。すべての人の自由と権利がお互いに衝突せず、一部の人々の利益が他の人の犠牲の上に成り立たないようにするためには、構成員間で相互に拘束力のある合意が必要で、そこで人々は社会の構成員が遵守すべき契約である「款約」を定めた。款約は、侗族の「法律」であると同時に「百科全書」でもある。」

越の末裔の侗族の人々は、「和をもって貴しとなす」という日本人と同じ価値観を持っていて、この款約の存在が「越」が日本の弥生の源郷であろうという思いを強くしてくれた。


午後、信団の男たちが列を作って、13時と15時ごろに義団と仁団の人たちの住む区域を巡り、16時には、男女が列を作って3度目の行進をして、これは、この日、信団の人たちが義団、仁団の人たちをもてなすための招待の行進であるらしい。


招待されるのは男たちだけのようで、各団の男たちは芦笙隊を組んで、信団鼓楼へ向かった。

鼓楼の手前で、信団の女たちが道を遮り(拦路)、招待された義団、仁団の男たちと「対歌」が始まった。

 

酒や餅花や鏡餅は、招待された義団、仁団からのお土産であった。


夕方は、「長卓宴」でもてなされた。

 

19時過ぎ、信団鼓楼で、信団の女たちと、義団、仁団の男たちで「対歌」が始まった。

「対歌」は、21時ごろまで続き、その後は「跴歌(踏歌)」が始まり、21時40分ごろ男たちの芦笙でこの日の行事は終わった。


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