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54 肇興 婚礼行列とお葬式
翌25日、この日はあちこちで御馳走の準備をしている。

 

信団鼓楼の近くでは、婚礼行列の準備をしていた。

後でわかったが、こちらは新郎方のほうで、先に新郎の方から餅米で作った「糯米酒(のうみぃちゅう)」などを行列を組んで新婦の家まで持っていく。


それらを受けっとった新婦側は、新婦を先頭にして手作りの編みスリッパをたくさん持って新郎側へ行進していく。

このスリッパを編むのには結構手間がかかり、道端で売っていたのは、一組数百元していた。

婚家へお祝い品を持参する人たち。

 

智団鼓楼の前でも宴会が開かれていて、こちらでも結婚式があったようだ。


宴会には、中央にある鮒や鯉のなれずしの「腌鱼(あぁゆい)」は、つきもののようだ。

おばさまの足元の竹籠には、蒸した餅米が入っている。


以前だと呼ばれるままに宴会に加わっていたが、このころは尖閣や歴史問題で、日本人とわかると座が白けるので宴会に入れてもらうのは避けていて、定番の炭火焼きの豚肉をはさんだ餅米のお結びで昼飯とした。



この日は、信団鼓楼近くで結婚式があったと思ったら、その披露宴が終わると、夕方からは信団鼓楼でお葬式が始まった。


肇興でのお葬式はこれで3度めになり、式次第、1回目2回目に記録したものとほぼ同じだ。

私が「恵比寿神は太公望か?」と思っている、豚肉で作ったお供え「姜公(太公望)釣り魚」や「蓬莱山」「白兎」もあった。


生贄のヤギもつながれている。


出棺して棺が運ばれるときに棺につけられた白い布ひもを女たちが引いて、棺が去るのを惜しむように行っては返しを繰り返すのが印象的だ。


この日であった「カワビタキ」。

この鳥は、ヒマラヤから東南アジア、中国などに生息していて、日本ではほとんど見ることのできない鳥だそうだ。


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