表紙 / 弥生の原郷を訪ねて / 侗族を中心にした春節時期の祭り/ 47 黎平(侗族習俗の額絵)

47 黎平(侗族習俗の額絵)

翌1月19日は、前日の晩食で食べた蒟蒻に当たったか、下痢がひどくて、下痢止めを買いに黎平の街を歩き、黎平の中心にある公園もぶらついた。

公園には、大きな鼓楼があり、その前面の両脇に廂房も建てられている。


その廂房には、侗族の習俗を描いた額絵がたくさん掲げられていて、興味深い。

侗族の村は、風雨橋があり、鼓楼が建ち、棚田で米を作り、お祭りでは芦笙を吹き、お祝い事の贈り物には、もち米で作った「糯米酒(のうみぃちゅう)」となれ鮓の「腌鱼(あぁゆい)」がつきもの。




米作りの様子。

田を耕し、牛糞堆肥などの施肥をする。



苗代に種を播く。


田植え。


稲刈り。

田んぼでは鯉や鮒の稚魚を放して養殖していて、稲刈りが終わるとそのお魚を収穫するのも楽しみ。


石臼で脱穀。


新年を迎える餅つき。

貴州省の侗族や苗族は丸餅。


「米酒(みぃちゅう)」作り。いわゆる、米焼酎。


「竹綿図」とあり、綿で竹に花を咲かせて田んぼに立てているが、日本での木の枝に餅をくっつけて花を咲かせ、秋のみのりを祝福祈願する「餅花」と同様のものだろうか。


綿糸作り。


綿布の藍染。


家を建てる。

妻側を組み立てロープで引っ張って立てる。


お祝い事の「甘酒(もち米の濁酒)」を持っていく。



天を祀る。


鼓楼の木鼓を打って、村人に集まるよう合図する。


老人から若者に、「侗歌」を伝承する。侗族侗族


鼓楼での「対歌」


侗族の女神「萨玛」を祀る。


嫁入り行列。


「満月酒図」とあり、出産祝いか。


お祭りで、客人の入村を遮りる「拦路(らんるぅ)」の儀式。


祭りで行われる「侗戯」。日本の祭りで行われる、神楽や村芝居のような感じ。


溜池の水を落として、泥まみれになって鯉や鮒を取り合う「泥人節」という祭り。

魚掬いが終わると、闘牛も行われる。


粽作り。


油搾り。


「蘆笙(るうせん)節」というお祭り。蘆笙隊がその技量を競い合う。

「蘆笙」というのは日本でいう「笙」。


祭りで行われる「捽跤(つおじゃお)」という相撲のようなもの。


侗族は米を栽培する海洋民族である「越」の末裔で、私は、越の人々が日本にやってきて出雲系の日本文化の基層をなしているんではないかと思っている。

出雲系文化と越との共通点として、稲作、青銅文化、鼓楼と出雲大社や諏訪大社に見られるように大きな柱を立てること、闘牛などがあり、もう一つ、古事記に相撲の元祖の出雲の「田道間守」があって、出雲大社や諏訪大社などでは相撲が奉納されるそうだが、相撲というとモンゴルが想起されて、出雲とモンゴル系の騎馬民族とのつながりは感じられないので、相撲は越文化にはないのかなあ、と常々思っていた。

それで、この「捽跤」という相撲を見つけたときは、これで越と出雲はつながったと、うれしかった。


「跴堂歌(つぁいたんか)」。

蘆笙を吹き、歌い、輪になって踊る。盆踊りのようなものか。


獅子舞。


48 四寨