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13 馬胖村
翌1月4日は、三江市外の北方25kmに位置する「马胖(まあぱん)村」に「马胖鼓楼」を見に行った。

三江のバスセンター前から、まずは「八江(ぱあじゃん)」行きの面包車で終点まで行く(10RMB)。

隣にすわっていたおじさんに、马胖へ行きたいがどうやったらいけるか、と聞いてみると、鼓楼を見に行くのか、と聞くので、そうだ、と答えると、自分も马胖の方へ行くから降りるところで教えてあげるよ、と言ってくれたので、まずは安心。

八江で面包車を降り、おじさんに連れられ马胖方面へ行く面包車に乗り換え、10時40分、おじさんがここで降りて河向こうへ行くと鼓楼があるよ、と降ろしてくれた(10RMB)。

马胖村は、河を挟んで両岸に家々が建ち、马胖鼓楼は、河を渡った小高い所に建っている。


1928年に建てられたものが戦火で消失、現存するのは、1943年に再建されたものだそうだ。

高さ、約20m、9層。

2006年「国家重点文物保護単位」に指定されている。


てっぺんのシンボルは、幾何学模様で「壺」をあらわしているのだろうか?


屋根の各層に描かれている模様に、龍や鳳凰、瓢箪等が見られる。


火処(女の象徴)は中央にあり、芦笙(竹で男の象徴)が立てかけてある。


てっぺんの梁には、陰陽の「大極紋」がつく。


上部に木鼓(男の象徴)が据えられている。


私が来た道の反対側に寨門があった。


寨門の屋根には、瓢箪のシンボルが付く。


鼓楼前広場の向かい側に戯台がある。


村の西側の山斜面を上ると、墓地があり、そのさらに上に鉄道線路があった。


その高台から鼓楼を望む。


その場所で見つけた野鳥。

その時は名前はわからなかったが、googleの写真検索で「カヤノボリ」と判明。

ヒヨドリの仲間で、ベトナム北部、中国南部と台湾に分布しているそうだ。


川辺には大きなガジュマルがあり、樹神が祀られている。

 

畑の案山子。


马胖鼓楼のある集落を歩いた後、河を渡って、バスが通る街道側の集落に戻った。

街道沿いに、一休みできる「民楽亭」が設けてあった。

 

集落の上のほうへ上ると、ため池があり、そのほとりに風流な「望月楼」がある。


ここのシンボルも瓢箪だ。


中に入るきわにも、床に石を並べて瓢箪が描かれている。


望月楼からの眺め。


民家は、木の皮を庇や壁に使っている。


「石敢當」ではなく、「鍾馗避邪水」の札が掲げられていた。


また街道のほうへ下ると、鼓楼があった。


ここのシンボルは「魚」。


各層の屋根には、龍や鳳凰、鯱、鳥などの飾りも付く。


ここも中央には火処があり、てっぺんの梁には、「太極紋」が付く。


12時もすぎて、街道を歩いていると、面包車が来たので、「八江」へ戻ることにした(5RMB)。


14 八江 へ