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高田波蘇伎神社



式内社の「高田波蘇伎神社(たかたはそきのじんじゃ)」は、一宮市高田に鎮座する高田波蘇伎神社に比定されている。

近世には、八幡社と称した。

【所在地】

現在の所在地は、一宮市高田字南屋敷2。

東高田集落の西北端にある。

高田の地は、近世には葉栗郡に属していたが、古代・中世においては、中島郡に属していたと考えられている。

【祭神】

現在の祭神は、応神天皇、大綜杵命(へそきねのみこと)となっているが式内社調査報告では、「本来の祭神は未詳とすべき」としている。

応神天皇は、以前は八幡社であったことから祭神となっていて、大綜杵命は、「へそきね」と「はそき」の音が似ているところから祭神に選ばれたらしいと、推定されている。

大綜杵命は、孝元天皇(第8代天皇)の内后また後には開化天皇(第9代天皇)の内宮・伊香色謎(いかしこめ)の父で、物部氏の祖、宇摩志麻治命五世の孫。

【由緒】

創建年代は不詳。
明治5年、式内高田波蘇伎神社となる。

【社殿】


社殿は、南南西向きに建つ。

拝殿、渡り廊下、祭文殿、渡り廊下、本殿と並ぶ。

拝殿は銅板葺きで、「菊」の紋がつく。

 

祭文殿は、瓦葺で、鬼瓦には、「高田」の文字がついている。


本殿は、流造りで銅板葺き、千木・鰹木はない。

屋根には菊の紋がつく。


本殿には目立った飾りはつかないが、側面に、「蛇腹」の紋が見られる。


【参拝記】

2011年1月30日、一宮の北部地域にある式内社や八剣神社を訪ねて歩いた時の続きで、式内社の宇夫須那神社から西へ少し歩くと、式内社の高田波蘇伎神社がある。

一の鳥居、ニの鳥居をくぐり、三の鳥居をくぐると、石造りの透かし塀がある。

透かし塀には、彫り物の飾りはない。


お祭りと新嘗祭に、鯉と鯛の奉納がある。


次に、式内社の「若栗神社」へ向かった。