祭り見物 / 静岡県 / 村櫛秋祭り |
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静岡県民俗学会編「静岡県の祭ごよみ」によると、私の住む浜松市の雄踏町から近い「村櫛町」の「八柱神社」の祭りが10月の第一土・日曜日に行われる、ということで、5日の土曜日は、静岡市の「大神楽祭」を見に行ったので、10月6日の日曜日の本祭りを見に行った。 本祭りは14時から、ということで、13時ごろ自転車ででかけた。 交通整理をしていた人に聞いて神社近くの広場に自転車を駐輪したが、そこは車も駐車できる。 まずは参拝。 |
立派な御神輿がある。 |
この祭りでは「三番叟」が有名のようで、「祭ごよみ」によると、 「午後三時に神官の袴田家から三番叟の舞子三名が出発する。若い衆の肩に乗って、行列を組んで神社へ繰り込む。一人が三年ずつ務める。毎年一人ずつ新しい子供が入る仕組みになっている。」 |
神社の目の前に「創業万延元年」の酒屋があって、「おお、万延元年のフットボールか!」と、生ビールも店の前で売っていたので、まずは一杯。 |
本祭りは14時から始まるまで、拝殿前の石灯篭の台座に腰かけていると、隣に地元のおじさんも座ってきたので祭りの見どころを聞くと、大太鼓や、夜には小太鼓の宮入の攻防もあり、21時に祭りは終わる、ということで最後まで見ていくことにした。 14時から本祭りの神事が型通り進む。 |
そして15時、三番叟の舞子三名が若い衆の肩に乗って宮入りしてきた。 ここの三番叟は、三人の舞子が悪霊を踏み押さえ込む動作の「反閇(へんぱい)」を繰り返す。 |
三番叟が終わり、16時ごろ御神輿の御旅所へのお渡りになる。 お渡りの行列には、生の笙・篳篥の雅楽隊の一行がついて本格的なもので、驚いた。 御旅所は、神社から北へ200mほどのところで、浜名湖入り口にあった「角避彦(つのさくひこ)神社」が津波で流され、ご神体が流れついた場所ともいわれているそうだ。 |
お渡りの行列の神輿の後ろには、太鼓台が二台続き、この間を注連縄を背負った若衆が八の字に走る。 |
17時ごろ行列は神社に戻ってくる、ということで、私は先に神社に戻り、出店の焼きそばと生ビールで腹ごしらえをする。 「お渡り」も終わると、「余興」と呼ばれる色々な出し物があちこちであって、私も神社前の通りをあっちへいったりこっちへいったり忙しい。 まずは「手踊り」 |
本通りから少し入ったところでは、若者たちが何組か「煙火(えんか)ファイト」と気勢を上げていた。 これはあとでわかったが、太鼓の宮入の攻防の時のために気合をいれたいたようだ。 |
また本通りに戻ると、祭り本部前では「盆踊り」そのあと、「練」がはじまり、ついていくと町はずれの水路のところで休憩になり、おばあちゃんたちも集まってくるので、何かあるのかとおばあちゃんに聞いてみると、「花火があるよ。ナイアガラもあるからね」と教えてくれた。 19時に花火があがり、手筒花火もあって、15分ほどで終了。 |
また、本通りを神社のほうへ戻ると、「太鼓」の一行や「甲子太鼓」と「華卯太鼓」の「大太鼓」、「練」もほぼ同時進行で盛り上がっていて、見物も忙しい。 |
そして、20時ごろ「太鼓」の一行が神社前にやってきて、神社の入り口の石段の上には、「太鼓」の宮入を阻止しようとする若衆が陣取り、50分ほどにわたり、その攻防がくりひろげられる。 どのようなルールがあるのか、激しいぶつかり合いがあるが、けが人はいないようだった。 これもどのようなルールがあるのかわからないが、3回ほどぶつかり合い、太鼓台は石段を神社境内に引き上げられる。 太鼓台は2台あるので、6回ほどぶつかり合うことになる。 |
そして、21時の合図とともに、太鼓や大太鼓は止み、万歳三唱で大円団。 |
盛りだくさんの本格的な行事があり、祭りの衆は楽しんでいたが、見物する私も大いに楽しめた。 |