祭り見物 / 静岡県 / 大神楽祭2019
大神楽祭2019
昨年(2018年)、静岡市の山間部で行われる「清沢神楽」を見に行こうと思い、静岡市のHPに日程の問い合わせ先があったので、問い合わせて、毎年、清沢神楽も参加する「大神楽祭」が静岡市の浅間神社の舞殿であることを知った。

2018年は9月29日に開催されたが、台風が接近していたので見に行くのをやめた。ちなみに、30日夜台風24号が浜松を直撃して、10月3日の早朝まで停電。私はとしては、こんな長い停電は初めてだった。

今年も清沢神楽の日程を問い合わせて、「大神楽祭は」10月5日に行われる、ということで、地図を見ると、浅間神社は静岡駅からそんなに離れていないので、お酒も飲めるようにと電車で行くことにした。

舞阪駅から浜松駅で乗り換えて、静岡駅まで1時間半ほど、静岡駅から浅間神社までは歩いて30分ほど。

12時前には神社に到着して、まずは参拝。

 

楼門など修復中で幕に覆われていて見ることができず、残念であったが、二層の大拝殿は、屋根の構造や、木組みの飾りなど、美しい。

 
 
 


大神楽祭は、13時開演ということで、境内に出ていた出店など見て回り、神社前の商店街で缶ビールを仕入れ、出店で手羽先のから揚げとポテトフライを買って、昼食とする。

12時半ごろ舞殿前の客席へ行き、客席横の立って撮影できる場所に陣取る。

「大神楽祭」は、四部構成になっていて、今回は、プログラムどおりではなく、3つの演目があとでサブステージで演じられた。



第一部「今に伝わる伝統」

13時から舞殿正面での「湯立神事」からはじまった。

そして、「湯の幣の舞(井川神楽)」「八王子の舞(梅津神楽)」「神饌の舞(徳山神楽)」が演じられた。


第二部「神楽の新しい形」

神楽の新しい形、ということで、神楽を伝承してくため子供たちや外人さんも舞手として継承している。

最初の「四座の舞(徳山神楽)」は、4人で舞われるが、今回は2組8人で舞われた。

そして、「順の舞(清沢地区)」「五躰龍の舞(徳山神楽)」

「順の舞(笹間神楽)」では、外人さんが舞手となっていた。

最後が「八幡の舞(梅津神楽)」。


ここで休憩となり、変更になった演目が行われる、サブステージへ移動。

地酒を売る出店を見つけ、一杯(1合)やる。

15時40分ごろ、「八王子の舞(井川神楽)」から始まり「松竹梅の舞(梅ヶ島新田神楽)」「三宝の舞(清沢神楽)」
と続く。

松竹梅の舞、三宝の舞では、「切り紙」がまかれるが、場内のアナウンスによる解説によると、祓いの意味があり、普通は水や塩でお祓いをするが、それが手に入らないときは「切り紙」を用いるそうだ。


そして17時からまた舞殿で、第三部「神楽」を未来へ、が始まる。

奥静の神楽の保存会の舞と「静岡舞台芸術センターSPAC」の語り芝居とのコラボで演じられた。

「SPAC」というのは、もらったパンフレットによると、

「専用の劇場や稽古場を拠点に俳優、舞台芸術・制作スタッフが活動を行う日本で初めての公立文化事業集団です。舞台芸術作品の創造・上演、舞台芸術家の育成を目的に活動しています。」


まずは、「金丸大明神の舞(井川神楽)」、金丸大明神と神主との掛け合い漫才のような感じ。



「鬼の舞(清沢神楽×SPAC「小林作兵衛」)」

「小林作兵衛」というのは、今川義元の討ち死の知らせを駿府に伝えた男、だそうで、清沢地区の山深くの峰山にその墓が残されていて、今もその末裔の家があるそうだ。


「須佐之男の舞(笹間神楽)」



「宇須女の舞(梅ヶ島新田神楽)


第四部は「オクシズ昔ばなしシアター」という演目があったが、18時をすぎていたので、帰ることにして、静岡駅でトンカツ定食と生ビールで夕食として、22時頃、家に帰り着いた。

静岡の山間部にはいろいろな神楽があって、やはり現地で見てみたいので宿題ができた。