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古戸の白山祭

昨年、「花祭り」を見に行こうと奥三河の東栄町のHPを見ていて、東栄町の古戸地区で花祭りの原型といわれている「白山祭」が行われることを知った。

昨年は、気が付くのが遅かったので見に行けなかったが、今年は、12月14日に行われたので見に行った。


町に問い合わせたところ、9時半に今年3月に見にいった「しかうち神事」の行われる八幡神社と並んで建つ普光寺前の駐車場で白山祭を見物するグループが集合するので、そこに参加してください、とのことで、12月14日7時過ぎに車で家を出て、8時過ぎに駐車場に到着。

8時半ごろから人が集まり始め、「ひじり会」という20~30人ほどのグループの集まりに混ぜてもらう形になる。

白山神社のある山は、集合場所からは前面にある山にかくれて頂上が辛うじて見えるだけだった。


で、9時半過ぎに、軽自動車に分乗して白山神社へ登る登山口へ向かい、5分ほどで到着。神社へ向けて登り始める。

登り口に、白山神社と白山祭についての説明板があった。


登り口から少し行くと川があり、それにかかる橋の上から白山神社の山を望む。


けっこう険しいところもあったが、1時間足らず登って神社に到着する。


社殿は、南東向きに建つ。


拝殿前に注連縄を張り、切り紙(ざぜち)を吊るして舞庭がしつらえてある。

 
 

五方に、「三つ巴」と「三角」を切り抜いた短冊が懸けてある。


まずは参拝。


社殿の向かって左横に、「住吉神社」が建つ。

この山の中で、海の神の住吉さまが祀られているのも興味深い。


もう少し登ると上に「奥宮」があるとのことで、もうひと踏ん張り頂上へ向けて登る。

奥宮へ登る途中に、ご神木だろうか、木の神様を祀るところなどが三ヶ所あった。

この三ヶ所が、「山の神」「御先神」「高峰様」だろうか?

 
 
 
 
 

奥宮には、この白山神社を開いた、山伏の聖が祀られている。


奥宮の中では読経されていた。


聖像の脇には、天狗の面が祀られている。


奥宮のすぐ裏手を少し登ると頂上だったが、残念ながら木々が茂って見晴らしはできない。

で、神社へ戻ると、11時から、白山神社の本殿では神事が始まり、それと並行して、住吉神社の前で「舞の奉納」が始まり、50分ほど、一人舞が続いた。


舞終わると、本殿の神事も終了して、住吉様で舞を奉納した人たちは、舞庭の一段下にある、社で祈りをささげていたが、この社が「がらん様」だろうか、地元の人に聞いてみたが、「花祭りの神様」という返事であった。


そして、12時からお昼休みで、きな粉をまぶしたぼた餅(餅というよりおにぎりのような食感であった)と油揚げの味噌汁がふるまわれた。

 


午後の部は13時から、舞庭で、まずは「般若心経」の読経から始まり、全国の神社名を読み上げる「神寄せ」があり、そして、舞が始まる。

「式三番」という如く、三人の舞手が登場する。

二人目、三人目の舞手は口に榊の葉を咥えているのが印象的だった。

三人目の舞手は、拝殿で神主様から「お供え」を受け取り、舞庭へ降りてきて、二人目の舞手と一緒に「お供え」を掲げてひとしきり舞った後、二人目の舞手がお供えを掲げてまた拝殿まで戻り、神主様にお供えをお返しすると、最後に三人目の舞手が花祭りの特徴である「テホヘー、テホヘー、テッホー、テホホヘ、テッホヘー」と激しく舞って14時ごろ終了した。

この「お供え」を掲げての舞が「お珠の舞」だろうか。


この後、子供の舞があるようだったが、「ひじり会」の一行はここで帰ることになっていたので、私もここまでで、一行と一緒に下山した。