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徐錫麟故居
2007年7月27日、東浦鎮の老街で写真を撮っていると、二人の少年がついてまわってきた。

「徐錫麟故居」への石の道標があり、子供たちが、そこは見ないのか、というので、案内してもらった。

運河に面した道から居住区の奥へ入り、細い道を何回か折れるので、わかりづらい。
多分一人で歩いていたら見過ごしてしまったろうと思う。

この少年たちも天のお導きかもしれない。

おじいさんが番をしていて、入場券が、さん、といって口ごもり、5RMBというので、3RMBじゃあないの、と聞くと、奥へ入場券を取りに行き、ちゃんと5RMBと印刷してある券を渡してくれた。

 

徐錫麟は、辛亥革命のさきがけの闘士で、1907年に蜂起に失敗して捕らえられ、処刑されたそうだ。

彼の人生がパネル表示されているが、学校で地理を教えていた時期があり、そのとき自作した、という地球儀の写真があった。

こういう人は、私は好きだ。


彼が、「恩銘」という人を暗殺したときに使った、という錆びてボロボロになった拳銃も展示してあった。

よく、こんなものが残っていたと思う。


故居は、お屋敷、といった感じで、当時でいけば、いいところの坊ちゃん、だったんだろうなあ。。。


紹興には、魯迅故居や周恩来のおじいさんの故居などがあるが、革命を指導する立場の人たちは、けっこうお金持ちの家の出なんだなあ。。。

寺尾五郎著の「中岡慎太郎と坂本竜馬」という文庫本を見つけて読んだが、彼らも、豪農と豪商の家で育っているので、革命家、というのはある程度の経済力のある家で育ち、広く世の中を知る教育を受けないと、思想を持つことができないんだなあ、と感じた。

(2021年1月、NHKでレーニンについての番組があって、レーニンも下級貴族の家柄であることを知った。)