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仁昌醤園 (安昌鎮)
2007年6月3日に安昌鎮をぶらぶら歩きしていて、この古鎮への正規の入り口の運河の対岸に「仁昌醤園(れんちゃんじゃんゆぇん)」という、光緒18年創業ということで、100年以上続く老舗の醤油屋さんを見つけた。


小売をしている店舗があったのでのぞいてみると人がいない。


奥へ入っていくと、トラックに醤油の甕を積んでいるおじさんたちがいたので、写真を撮っていいか、と聞くと、どうぞどうぞ、と心よくOKがでたので、工場の敷地内を見てまわる。

熟成は甕を日に晒して行うようで、「太陽能模擬天然晒場」という近代的設備もあった。
熟成には温度が大切なんだろうなあ。

 

作業場は日曜日のせいか、ほとんどが戸が閉まっていて、窓からのぞくと、昔ながらの圧搾器があった。

 
 

工場の奥のほうへ行くと何やら作業をしている人たちがいたので見に行くと、米を蒸して運んでいる。

 

米で醤油も変だなあ、と何を作るのかきいてみると、「みぃつぅ」との答え、「米酢」を作るらしい。

大きな桶で蒸した米を大きな甕に移し、水をバケツの2杯加えてスコップでかきまぜ、蓋をしてちょっと蒸らしてから、また運搬用の木桶に移し、扇風機で少し温度をさましてから「制曲房」へ運んで、プールのようなところに拡げていた。

 

「曲(ぢゅ)」というのは「麹」のことで、米酢造りのための麹を準備しているようだった。