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霜降 次候 霎時施す (しぐれときどきほどこす)
霜降の次候、「霎時施す」は、時雨が降るようになるころ。

ふいに強い雨が降りかかり、見る間に去っては青空が広がる時雨は、晩秋から初冬にかけての空模様。

ひとところだけに降る「片時雨」、横なぐりの「横時雨」、また訪れる時々で、「朝時雨」、「夕時雨」、「小夜時雨」などがある。

新暦では、およそ10月28日~11月1日ごろ。

明治29年(1896)10月30日に、島崎藤村の詩、「初恋」が発表され、10月30日は、「初恋の日」になったそうだ。


2021年11月5日 記

今年の霜降の次候は、10月28日~11月1日。旧暦の9月23~27日。

この間、日中は、20℃越えの暖かい日が続いたが、31日は雨が降ったり止んだり。

時雨というよりは、本格的な雨だった。

家の庭の菊が1日に花を咲かせ始めた。

今年は、花を摘んで、ウォッカに漬けこんで、「菊花酒」にしている。


散歩で、田んぼの畔に「キュウリグサ(胡瓜草)」を見つける。一般名は「タビラコ(田平子)」とあり、、ネットで調べてみると、春の七草の一つであるらしいが、葉っぱの形が違うので、「タビラコ」ではないらしい。

「PictureThis」によると、「葉を揉むと胡瓜のような匂いがすることが名前の由来」ということで、葉っぱを揉んで匂いを嗅いでみると、確かに胡瓜の匂いがした。、


ナンキンハゼの木の実が爆ぜて、種が露出している。


庭のフェンネルが伸びてきて、花も付けている。

冬はハーブとして料理の香りづけに重宝している。


そのフェンネルの花に、ツバメシジミの雌が来訪。


冬が近づくと、春に姿を消した水鳥の姿が増えてきた。

家の前の池にも「オオバン」が来訪。

オオバンは、散歩コースの水路にも見られるようになった。


浜名湖には、「カンムリカイツブリ」の姿も見られるようになった。


沖のほうに鴨の類の群れが、羽を休めている。


種類ははっきりしないが、「コガモ」だろうか?


「ユリカモメ」の群れも現れた。


このところ、トンビが20羽以上、近所の電線にとまっている。


「ムクドリ」の群れも夏の間は数羽の群れだったが、このところ数十羽と大きくなってきた。


浜名湖の岸壁に蠣がくっついているので、試しに小さなバケツに一杯採ってきたが、ほとんどが空で、身の入っているものも小指の先ほどしかなく、残念。

それでも、念のため茹でて味見をすると、けっこう味はいい。

 

2023年11月5日 記

今年の霜降の次候は、10月29~11月2日。

まだまだ日中は暑い。

11月2日に舞阪の魚屋「丸子」へ買い出しに行く。

先週あたりから金目鯛が並ぶようになったので、この日はこれをメインに購入。

1尾、36cm、530g。1200円。

ネット情報によると、周年味がいい、とのことだが、3月に食べたときは脂がのって旨味が強かったが、今回はあまり脂がのっていなくてサッパリしていた。


金目鯛の場合は、いつも片身はサッとお湯をかけて皮付きの刺身にして、頭と半身は煮つけにしている。


半身は頭、胴、尾と三分割して煮つけにして、3回楽しめる。

 

メヒカリはほぼ周年店に並んでいるが、この日は珍しく頭と内臓を取り除いた状態でパックに入って並んでいて、これは唐揚げにもってこいだと購入。

1パック、14尾、200g。700円。

ネット情報によると、正式和名は「アオメエソ」と言う。


真冬には、強い北西風の吹く時に購入して、まるのまま塩水につけてから、一夜干しにして食べているが、これがまた旨い。

今回は唐揚げ。

メヒカリは旨味が強く、身も骨も柔らかいので私の好物の一つ。


この日は、キンメとメヒカリでOKと思ったが、店のおねえさんが、今日はこんなエビもあるよ、と大きなビニール袋から見慣れないエビを出してきた。

名前を聞くと「ミノエビ」とのこと。

私にとっては初見で、早速購入。

1尾、大きなもので14cm、22g。1パック、47尾、717g、800円。

ネット情報によると、深海エビで、「あまり流通しない。希に入荷しても比較的安い。」とのこと。


とりあえず何尾かは殻を剥いて刺身で食べる。

濃緑色の粒は卵。

食感や味は甘エビと同じような感じで、柔らかい中にも芯にプリプリ感があって旨味もあり、クリーム色の味噌(中腸腺)も濃厚で旨い。


尾数が多いので、いい出汁がでるだろうと何尾かは味噌汁にした。

期待通り、汁も身も旨い。


残りは冷凍して、そのうちの何尾かは後日、ひまわりファームで購入した銀杏があるのでほうれん草とともに「茶碗蒸し」にした。

まずまず。