表紙 / 七十二候 / 菊花開く

寒露 次候 菊花開く (きっかひらく)
寒露の次候、「菊花開く」は、菊の花が咲き始めるころ。

菊は初め薬草として、奈良時代に中国から伝わったそうだ。

新暦では、およそ10月13~17日ごろ。


2021年10月27日 記

今年の寒露の次候は、10月13~17日。旧暦の9月8~12日。

旧暦の9月9日は、中国では「重陽」という重要な節日。

「重陽」というのは、奇数を「天数すなわち陽数」、偶数を「地数すなわち陰数」とし、そのうち「九」を「老陽」と称して、「陽」を極めた「九」が重なり、「重陽」または、「重九」と呼ばれるめでたい日。

「荊楚歳時記」によれば、

「茱茰(山椒)を佩び、餌(粉餅)を食い、菊花の酒を飲まば、人をして長寿ならしむと云う」


私も中国で生活しているころは、重陽には、菊花酒を飲んでいた。


家の庭に菊も植わっているが、毎年11月になって花が咲く。

この時期には、家の庭や道端にキクの仲間の「ヨメナ」が可憐な花を咲かせる。

春先の若葉はもちろん、花や蕾も食用となり、天婦羅や花酒にして利用できるそうだ。


家の近くの道端の雑木に「アケビ」の蔓が絡まっていて、春に小さな花を付けていたが、実が大きく熟してきた。


今年初めてこの蔓草がアケビと知り、実の熟すのを楽しみにしていて、子供の頃、たった一つ見つけたアケビの実を友達とジャンケンで取り合って負けてしまい、あれから数十年、やっと味わうことができた。

種の周りの透明感のある白いヌルヌルを味わう。

ひかえめな甘味で、自然の恵みだな、と思う。

ただ、種がいっぱいで、口に種ごと入れて味わうので、味わった後、種を吹き出さなければならない。


セイタカアワダチソウが盛りを迎えている。


小さな実のなる木があり、「PictureThis」してみると、「イヌビワ」と出た。


このところ、あちこちで、モズを見る。


15日、スーパーのベイシアで「セグロイワシ(標準和名はカタクチイワシ)」が並んでいて、10cmぐらいの大きさで、から揚げで丸のまま食べれるだろうと購入した。


目論見は当たり、頭も骨も柔らかく、内臓の程よい苦味も効いて美味い。

タコ焼き用(家にタコ焼き用の鉄板があり、孫が来たらやってみようと練習した)に買った蒸しタコの残りとワカメをEM醤油で、黒白波のお湯割りが進む。