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立秋 末候 蒙霧升降す (のうむしょうこうす)
立秋の末候は。「蒙霧升降す」。

深い霧がたちこめる頃。

春は霞たち、秋は霧けぶる。

新暦では、およそ8月17~22日ごろ。


2021年9月3日 記

今年の立秋の末候は、8月17~22日。旧暦の7月10~7月15日。

8月12日から降り始めた大雨が、22日まで降ったり止んだりで続き、家の前の池も満水になった。

21日夕方、雨の合間の晴れ時に、蝉の「ツクツクホウシ」が初鳴き、夜には、コオロギだろうか秋の虫も鳴き始めた。

22日は、雨が降ったり止んだりで蒸し暑く、クマゼミが鳴く。


ずっと雨だったが、19日の早朝、雨が止んでいたので散歩に出た。

途中にある公園に植栽されている「イヌマキ」が実を付けていた。

ネットで調べると、

「イヌマキの実は熟すと赤や紫色に変化する部分と、ぶどうのような白い粉をかぶった緑色の丸い部分の2つからなります。大きさは1.5cmくらいです。緑色の部分は種で、赤い部分は花托(かたく)と呼ばれる器官で本当は実ではありません。ほかにも「花床(かしょう)」「果托(かたく)」「果庄(かしょう)」などと呼ばれます。緑色の部分と赤い部分は、維管束という軸でつながれていてすぐにははずれません。

イヌマキの実の結実は9月下旬~10月で本州では10月~12月に熟し収穫できますが、チャーギと呼ぶ沖縄では5月~6月に結実し、6月~8月に熟して収穫時期を迎えます。収穫する目安は赤い実が紫色になったらです。イヌマキの実を収穫せずに放置すると、赤い実の部分がしぼんでしまいます。

イヌマキの実は食べられる部分と食べられない部分があります。赤い花托は紫色に熟したら食べられますが、緑色の種子は有毒のため、食べられません。イヌマキの花托は黄~赤、紫、深紫に変化します。緑色の部分は熟してもほぼ変化しません。

イヌマキの実はじつのところものすごくおいしい果実というわけではありません。ほんのり甘酸っぱい、自然のおやつといったところです。イヌマキの実は「森のグミ」といわれます。食べられる花托部分は、赤いうちは熟しが足りず渋いです。未熟なうちは松脂の匂いがしますが、黒紫色に完熟すると甘味が出ます。食感はねっとりとしたぬめり感があります。

イヌマキの実は収穫したら緑の種子と完熟して紫になった花托をわけます。花托の中に種子からのびた維管束という軸が刺さっているので、ねじとる感じで除去します。そのまま食べるときはよく洗ってください。ほかの食べ方は干してドライイヌマキの実にして、アイスクリームにのせたり、クッキー生地にまぜこんで焼いたりしてもよいでしょう。

イヌマキの実に期待できる効果・効能は、滞った血液・瘀血の血流をよくすることです。瘀血からくる顔色の悪さや頭痛の改善、胃周辺の重だるさや全身のだるさの解消を助けるといわれています。イヌマキ酒を寝酒として猪口1杯ほど飲むと、安眠をさそい、精神の安定につなげる助けをします。よく眠れることから、疲労回復や食欲の改善などを期待できるでしょう。」

ということで、赤いところが紫に変色すると食べることができる、とのこと。

ホワイトリカーに漬けて「イヌマキ酒」でも楽しめるとのこと。

来年の宿題ができた。


このところ昆虫は見かけないが、家の近くで、小型の「ハラビロトンボ」に出会った。

 

20日、スーパーのベイシアで、鮮魚売り場に「ひいか」が並んでいたので、スパゲッティーにいいだろう、と購入した。

「ひいか」の標準和名は、「ジンドウイカ(神頭烏賊)」。

このイカは一年中市場に出回るそうだが、春から夏にかけてが産卵期で、各地の沿岸に寄り、旬は春から夏ということだが、味は一年中変わらないそうだ。


私は、「烏賊」、といえばスパゲッティーにすることにしてるが、このイカは、体が小さく、その分肝臓も小さいので味は薄い。

やはりスルメイカの方が美味い。