表紙 / 七十二候 / 半夏生ず |
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夏至の末候は、「半夏生ず」。 半夏(からすびしゃく)が生えはじめるころ。 私は、まだこの「カラスビシャク」を見たことがない。 日本民俗資料事典によれば、 「半夏生は夏至から11日目で、田植えの終わり時と考えているところが多い。所により差があるが、農耕作業の一つの区切り日と考えられていたのである。島根県出雲地方では、6月4日が田の神をまつる日であり、鹿児島県の種子島でも半夏生に田の神をまつり、薩摩半島では、梅雨の終わりの休み日をハンゲとよんでいる。 半夏生を畠作の祝い日とする例は関東にも多く、この日に新小麦の穂をとって焼餅をつくり、神に供え、人も食べている。むかし「はげん爺」という焼餅好きの人があって、七つのほうろくの焼餅を食いつくし、そのほうろくをかぶって竹藪の中にはいったとか、日照りで焼き殺されたので、この日は竹林にはいらぬとかの言い伝えが、東京都下にも長野県にもある。はげん爺とかはげん坊主という、妖怪になぞらえた神霊が現れるもののように想像していたのである。」 半夏生に降る大雨を「半夏雨」といい、これにより発生する洪水を「半夏水(はんげみず)」などと言う地域もあるそうで、半夏生の時期は河川の氾濫や土砂崩れなどが起こることが少なくないそうだ。 新暦では、およそ7月1~6日ごろ。 香川では、田植えや麦刈りを手伝ってくれた人たちにうどんをふるまって、労をねぎらう習わしがあって、そこから7月2日は、「うどんの日」になったそうだ。 また、関西では、半夏に蛸を食べる地方があり、同じ7月2日が「蛸の日」となったそうだ。 蛸を食べるのは、「稲の根が、タコの足のように四方八方しっかりと根付きますように」「稲穂が、タコの足(吸盤)のように立派に実りますように」との願いが込められているそうだ。 |
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●2021年7月8日 記 今年の夏至の末候は、7月1~6日、旧暦の5月15日22~27日。 この間、6月30日の夜から大雨が続き、4日には小降りになったが、ずっと雨が続いた。 正に、「半夏雨」で、熱海では大きな土砂崩れがあった。 このところは、雨が降れば大雨、雪が降れば大雪、日照りになれば40℃越え、台風が来ればこれまでにない大型台風と、気象の振れ幅が大きくて大変な時代になってきたと思う。 私も、もう20年ほど前に、この地で大雨が続き、クルマエビの養殖をしていた池が淡水化してしまい全滅、その翌年にはウイルスによるエビの病気で養殖中のエビがあっという間に全滅、2年続きの災難で、この地での養殖を諦めた経緯がある。 その時できた莫大な借金はなんとか完済したが、中小企業の経営者は、債務の個人保証人になって返済義務があるので苦労することになる。 大企業や国・自治体の責任者は、事業の失敗があっても、個人に返済義務がないからやりたい放題だ。 と、この間は雨が続き、散歩には出ずに、雨が止んだ隙間に、庭で虫たちがいないかと観察する程度であった。 |
フェンネル(茴香)は終わりに近づき、実を結んできている。 種のように見えるが、「果実」だそうだ。 実をつまんで口に入れると、独特の香りと甘い味が口中にひろがり、美味しい。 |
栗の木の若いイガグリに「カナブン」がくっついていた。 カナブンとコガネムシは似ているが、羽の付け根部分に注目すると、綺麗に逆三角形になっているので見分け方の判断材料となるそうだ。 |
小型のコガネムシもいて、「セマダラコガネ」とのこと。 グーグルの写真検索ですぐに判明した。 |
「イエバエ」が交尾をしていた。 |
カマキリも段々と大きくなってきた。 |
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