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穀雨 末候 牡丹華さく (ぼたんはなさく)
穀雨の末候は、牡丹華さく。

牡丹の花咲きだすころ。

中国では、牡丹は花の王様というほどに愛されている。

新暦では、およそ4月30日~5月4日ごろ。


2021年5月6日 記

今年の穀雨の末候は、4月30日~5月4日、旧暦の3月19~23日。

5月1日に雨があったが、あとは晴れて日中は暖かいが、朝晩はまだ冷える。

牡丹は家の庭にもあって、以前は毎年4月中旬ごろから咲いていたが、一昨年から株の勢いがなくなり、花も付けなくなったので、今年の3月に株分けして植えなおした。

5月1日、浜名湖の縁で、「センダン」の花が咲き始めた。

 

この木は、うちの庭にも勝手にはえて大きく育ったものが3本あるが、まだ花は開いていない。

家の周囲のそこいらじゅうに大きく育ったセンダンの木が生えていて、花が満開になるといい香りが漂う。

秋になるとたくさんの実がなるが、残念ながら、毒性のあるサポニンを多く含むので、食べることはできない。


道端では、夏になると見られるようになる「ヤナギハナガサ(柳花笠)」が咲き始めた。

この草の名前も長年気になっていたものだが、「PictureThis」のおかげでやっと判明した。

 

5月3日の散歩で、水を張り始めた田んぼでカエルが合唱していた。

鳴き声からすると、多分トノサマガエルだろうと思うが、姿は確認できなかった。

浜名湖縁の葦の茂みでは、鳥の「ヨシキリ」が盛んに鳴いているが、これも姿は確認できなかった。

家近くの道端の「ノビル」が花穂を開き始める。


散歩ルートの水路の土手で、「アリウム・ロセウム(Allium roseum)」の花を見つける。

これも「PictureThis」で判明する。

遠目には、ノビルにしては変わった形だと思ったが、近づくと、違う草だとわかった。

ヨーロッパ原産の帰化植物で、まだ和名は無いようだ。

球根や葉は食用でスープやサラダ、ソース等の調味料に使われるそうだ。

 

うちの庭では、「フェンネル」の花が咲き始める。

一昨年の11月に種を蒔いて、冬の間に芽が育ち、多年草で、今年は2年目になり株が大きく育った。

冬の間も茂るので食用には重宝する。

私は主にホタテやエビのクリーム煮でスパゲッティや、卵焼きでサンドイッチにするときに葉っぱを刻んでたっぷりいただいている。

 

家の前の池の家側の際に何年か前から自然にクスノキが生えてきて、花を咲かせ始めた。

神社巡りをしていると立派なクスノキによく出会って、いいなあ、と思っていたら、念願かなって自然に家の前に生えてきた。


日中も結構西風が吹いて肌寒かったせいか、昆虫はあまり見られなかったが、4日にうちの庭でトンボを見つける。

まずは、「シオヤトンボ」。

各地に普通の種、だそうだ。


「ショウジョウトンボ」

こちらも、全国で普通にみられる種だそうだ。

これらのトンボは、まだ羽化したばかりのようで、動きが鈍い。


「アオモンイトトンボ」が交尾をしていた。


「キアゲハ」のイモムシも芹の葉をモリモリ食べて大きくなった。