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穀雨 次候 霜止んで苗出ず (しもやんでなえいず)
穀雨の次候は、霜止んで苗出ず。

霜のおおいがとれ、健やかに苗が育つ頃。

新暦では、およそ4月25~29日ごろ。


2021年4月30日 記

今年の穀雨の次候は、4月25~29日、旧暦の3月14~18日。

日中は暖かいが、まだまだ朝晩は冷え込む。

28日よるから29日は、大雨が降った。

家の前の池では、25日に、ウシガエルがグォ、グォと初鳴き。

25日の散歩で、また道端で美しい花が咲いているのを見つけた。

「PictureThis」によれば、「ガウラ」というマツヨイグサの一種。

別名を「山桃草」「白蝶草」というそうで、園芸品種が野生化したものらしい。

 

浜名湖の縁の土手では、「ヒメブタナ」の花が開いている。

この日はお昼ごろに散歩したので花が開いていたが、いつもは朝散歩していて、その時は花が閉じていてずっと蕾のままだなあ、と思っていた。

 

道端で、「イチモンジセセリ」を見つける。

この蝶々は、イネ科植物が食餌植物で、稲の害虫とのこと。


家の庭では、まずは、「アオモンイトトンボ」を見つける。


「ホソガガンボ」の一種。


カマキリの子供が、フェンネルの茂みの中を歩き回っている。

これは、昨年生まれたものだろうか?


26日は、散歩しなかったが、家の庭の芹を植えてあるところに、「ウチワゼニクサ」も生えてきて、小さな花を咲かせ始めた。

以前、ホームセンターでは、「コインプラント」という名前で売っていたが、「PictureThis」のおかげで和名がやっと判明した。

セリ科に属していて、うちでは、芹と競合している。

キアゲハの幼虫はセリ科植物が食草とのことで、このウチワゼニクサも食べている。

 

27日の散歩では、色々なものに遭遇した。

浜名湖の縁の以前は畑であったろうと思われる空き地に「トクサ」が生えていて、その先端にツクシの頭のようなものができている。

これは、ウキペディアによれば、胞子の入った「胞子葉群」というもだそうだ。

野鳥もこのところいつも見かけているが、素早く飛んで行ってしまってなかなか写真を撮ることのできなかったもの三種の撮影ができた。

まずは、「セッカ」、スズメより小さい。

「イソシギ」

いつも単独行動している。


「チュウシャクシギ」

こちらは、いつも4・5羽で行動していて、私は近づくまで気が付かないが、堤防の下から不意に飛び立つのでびっくりしてしまう。

この時は、飛び立った数羽のうちの一羽が、遠くのほうに降り立って、こちらからも見渡せたので、望遠でとらえることができた。。


堤防下の護岸のための石積のところに30~40cmぐらいの「クロダイ」が10尾以上も寄ってきているのを見つけた。

釣りのベテランのおじさんも散歩していて、クロダイを眺めて足を止めていて、この時期になると産卵のために波打ち際の石積のところに寄ってくる、と教えてくれた。

 

家の庭では、芹の生えているところにいる「キアゲハ」の幼虫4尾のうち1尾が姿を変えた。


多分、羽化したばかりの「アオスジアゲハ」が、フェンネルにとまっていた。


ハーブの「セイジ」が咲き始めた。

映画「卒業」で初めて聞いた、サイモン&ガーファンクルの「スカボローフェア」の一節に、「パセリ、セイジ、ローズマリー、アンド、タイム」というところがあって、パセリはなじみがあり、ローズマリーは、名古屋の実家から持ってきた株があって、残るはセイジとタイム。

その姿を見てみたいものだ、と何年か前に種を買って、発芽させて庭のあちこちに植えたが、セイジの一株だけ、一番条件が悪いと思ったスイレン池のブロックの隙間に土を入れたところに植えたものだけが生き残った。

そのときのタイムは、台風の潮風にあたって枯れてしまったが、一昨年、ひまわりファームで「クリーピングタイム」というのを見つけて、2株別々に植えて、これもスイレン池のブロックの上のわずかな土のところに植えた株が生き残っている。


毎年、セイジの花が咲くころ、スイレンも咲き始める。