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啓蟄 次候 桃始めて笑う (ももはじめてわらう)
桃のつぼみがほころび、花が咲き始めるころ。

花が咲くことを、昔は、笑うといっていた。

新暦では、およそ3月10~14日ごろ。


2021年3月14日

今年の啓蟄次候は、3月10~14日(旧暦1月27日~2月2日)。

家の庭では、3月2日に咲き始めた桃の紅花は、盛りを迎えている。


3月10・11日は晴れて暖かく、11日に、白花(薄いピンク)の桃が1輪、そして酢桃の花が数輪、始めて笑った。

桃のほうは木のてっぺんのほうで咲いていたので写真には撮れなかったが、酢桃のほうはまだ木が低いので写真が撮れた。


スモモは、桃ではなく、桜に属するとかで、花は桜に似ている。

11日は、40分ほど散歩に出た。

家の周りの藪を素早く飛び交っている小鳥がいて、なかなk写真に撮れなくて種類も分からなかったが、やっとその正体は「ノジコ」と分かった。


初めは、「アオジ」かと思ったが、体が小さく、野鳥検索小図鑑によれば、「アオジとよく似ていて迷うが、眼のまわりをとりまく白いリングではっきりする」とあり、ノジコと判明した。

「メジロ」も時々家の庭にやってくる。


この日は、水路で、今年初めて、「セグロカモメ」を見た。


セグロカモメは冬鳥として渡来するそうで、この冬は浜名湖の他の地域にいたのかもしれない。

この日は、浜名湖の漁師さんの船に、何かおこぼれがもらえるのか、カモメとトンビが群がっていた。


12・13日はまとまった雨が降り、北東風から北西風の強く冷たい風が吹いて肌寒い。

14日は晴れて朝1時間ばかり散歩に出た。

しかし北西風が猛烈で寒いので、風をよけて浜名湖の縁の散歩はやめて陸側の三島神社へ行くことにした。

神社の境内に早咲サクラの木があり、満開。

河津サクラかと思ったが、ネットで調べてみると、花の色合いからすると「熱海サクラ」であるらしい。

ソメイヨシの花は、東京でも14日に開花した、とのことだが、ここ浜名湖のほとりではまだどこも咲いていない。

家の庭の白花の桃も数輪笑った。