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舞阪の大太鼓祭り
かねてから見に行こうと思っていた、隣町の舞阪で行われる「大太鼓祭り」を2019年10月13日に見に行った。


「大太鼓祭り」は、静岡民俗学会編「静岡県の祭ごよみ」によると、

「太鼓の大きさを競って、次第に大きくなったといわれる祭り。七尺余りの大太鼓を台車に乗せ、野球のバットほどのバチで、叩くというより体当たりするように打つ。
祭りは現在でも旧暦の9月14~15日を守っている。」


今年は、10月12~13日。

宵祭りの12日は台風19号の接近で、中止になったが、幸い浜松市西区の界隈は雨は結構ふったけれど、風はそんなに強くなくて助かった。

13日は台風一過の晴天で、とりあえずこの日の本祭りがあるかどうか確かめようと、8時過ぎに自転車ででかけた。

わたしの家から、祭りの行われる岐佐(きさ)神社まで自転車で20分ほどで、8時40分ぐらいに到着して、神社の近くの空き地に自転車を留めた。

神社に近づくと太鼓の音が響いていて、神社に急いでいくと、1台目の大太鼓が境内の石段を下りてくるところだった。

神社の横手にも拝殿前へ上る石段があり、拝殿前にたどり着く。

木遣り唄がうたわれ、神輿が渡御に出る。


ここの先導役の天狗の猿田彦は、独特で、面を被らず、首から天狗の面をぶら下げて、榊の枝で道を叩いて浄めて歩く。


大太鼓といっしょに、「平踊屋台」も練り歩き、その前には女子衆が手踊りをして歩く。

いろいろな曲目があるようで、屋台の前方に曲目が表示されている。

 

私は、エビ屋だったので、エビの半纏に目が行く。

神輿が渡御に出て、大太鼓も境内からでていった9時40分ごろ、拝殿前には人がいなくなり、ここで参拝。

 
 


大太鼓と神輿の一行は旧東海道を練っているので、御旅所の「稲荷山」へ先回りして参拝。

 


しかし一行がいつやってくるかわからないので、とりあえず家に帰り、夕方出直すことにした。


17時半ごろまた神社近くの空き地に自転車を留めて、旧東海道を歩く。

旧暦の15日で、東海道の上には満月が輝く。


家々は戸をあけ放って、どの家も宴会の席がしつらえてあって、賑わっている。

旧東海道をひと通り歩き、1軒だけ見つけた酒屋で缶ビールを買って一休み。

19時前には拝殿前へ行き、一行が戻ってくるのを待つ。


20時ごろまずは大太鼓が宮入してきた。

御神輿は木遣り唄とともに宮入する。


御神輿の前に大太鼓が2台、御神輿の後にまた大太鼓が2台宮入りする。

テコで太鼓台を持ち上げる役が一番大変だ。


この祭りでは、大太鼓台や神輿の出発など、時間が決められているようで、指で数えて合図をしていたが、祭りの最後も、最後に太鼓を叩く役を争っていたが、5,4,3,2,1の合図で23時に太鼓に幕が下ろされ、終了した。