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 甲賀の鼓踊
 
 2013年8月13~15日に、伊勢志摩の盆行事を見てまわった。

8月13日は、阿児町甲賀の浜田海岸で行われた新亡供養のための大念仏行事である、鼓踊を見に行った。

この行事については、「伊勢志摩きらり千選」のHPが詳しい。

HPによれば行事は15時から始まるとのことなので14時ごろ浜へ行ったが、この年は暑さがきびしいので16時半ごろから始まるということで、私は浜の堤防の日陰にアルミシートを敷いてごろごろして時間を待った。

 
 

盆踊りもあるとのことで、会場入り口には甲賀音頭の歌詞が書かれていた。

 
 

海を背にして、大きな位牌を納めた祭壇(総牌)が作られている。

 
 

浜から見ると、海は東方(東南東)向きで、祭壇は西南西を向いている。

東方のニライカナイからご先祖様の霊を迎えて供養するのだろう。

 
 

太鼓・鉦・ほら貝の楽譜が掲げられている。

 
 

16時ごろから村人が集まり始め、16時半ごろから御詠歌が始まり、大念仏、回向念仏、芝酒の儀、地囃、和讃などが行われ最後に、鞨鼓打ち3人を中心に男女26名が円形に並び、鞨鼓と音頭にあわせて鼓踊が舞われる。

 
 

砂浜で東を向いて行われる先祖供養の儀式は、海人族の原初的な神祀りを連想させるもので興味深い。