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30 石上神宮 その2
石上神宮の楼門正面の小高いところに、摂社が並ぶ。


この拝殿は、栞によると、「内山永久寺(現在廃寺)の鎮守社の拝殿を同寺廃絶後大正3年に移築したもので、中央に一間の「馬道(めどう)」とよぶ通路を開く割拝殿(わりはいでん)の典型的なものであり、国宝に指定されている。

また一段高いところに出雲建雄神社とその横に猿田彦神社の本殿が立つ。


祭神の出雲建雄神は、草薙剣の御霊であるそうで、天武天皇の朱雀元年にこの地に鎮座したそうだ。

草薙剣は天武天皇に祟り、熱田神宮へ返されたというが、ここでは、「もろもろの氏人を守らん」と天下鎮守の神様になっている。


本殿屋根の神紋は、「菊」。


すぐ横に、摂社の天神社と七座社がある。


祭神は、どちらも生命守護の大神であるそうだ。


神紋は、ここも「菊」。


楼門と摂社の建つ小高い丘に挟まれた道が山の辺の道の北ルートになり、まだ午前11時、北ルートの案内のチラシもあったので、それをたよりに北ルートも歩くことにした。


神社の深い森の中の石畳の道は、いい雰囲気だ。


境内を抜けて、アスファルトの村道になり、少し行くとまた村道からはずれて草むらの細い道になり、すぐ、布留川にかかる橋にでる。

その橋にでるまでの薄暗い道には黒く輝く「ハグロトンボ」がたくさん飛び交っていた


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