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西遞

2006年1月2日は、西递だけを歩くので、バスで向かった。

バスは、市内から郊外へ抜けるまで、時速15kmほどでノロノロ走り、市外へ出るまで1時間以上かかる。
市外へ出ると時速60kmぐらいになり、2時間あまりで街道から西递へ向かう分かれ道に到着。

そこには白タクが待っていて、他の客と相乗りで一人10RMB、10分ほどで西递に到着する。

入村量は80RMBで、さすがに高い。

村の入り口に大きな「牌楼」がある。

ここは、ガイドが付かないので、気ままに歩く。

 
 
 
 

村を見下ろせる東屋が見えたのでそこまで上る。


この古鎮はさすがに規模が大きい。


西递は、家の内部の柱などの彫り物は目立たないが、窓にはめ込まれた木彫りが美しい。

 

足ふみ式石臼(これは「唐臼」というらしい)を使って何やらついているのに行き当たる。


何をついているのか聞いてみると、胡麻とのこと。


博物館で見たことがある道具が、現役で使われていると、うれしくなる。


街角の豆腐屋へは、客は豆を袋にいれて豆腐を買いにくる。

物々交換のようだが、大豆を豆腐にする手間賃をもらっているんだろうか?


観光地化されていると、土地の名物にも出会えるので、悪くない。


何箇所かで、おばさんが焼き餅を売っているので、私は胡麻をはさんだ焼き餅を食べる。


村の中をさまよっていると、ロバの引き車や豚の解体、挽く道具など、いろいろ出会うことができて、面白い。

 
 

古鎮の入り口近くに「応天斉芸術館」がある。


広くはない民家が展示館になっていて、ここ西递をモチーフにした版画のシリーズで有名な応天斉(いん・てんちー)の作品が並ぶ。

 

その作品は、切手にもなっている。


彼の西递の作品シリーズは20年前に製作されたそうだが、その作品をきっかけに西递が観光地として有名になったとか。

私はここで初めて彼の作品をみたが、すばらしい雰囲気の版画だ。