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宏村
2006年1月1日、6時半起床。

朝食後、7時すぎタクシーを拾ってバスセンターへ向かう。

しかし、タクシーの運ちゃんの言うところによれば、今日行くところは交通の便が悪いので往復タクシーを使った方が良い、片道約55kmだから、往復110km、1km、2RMBが相場で、220RMBでどうか、とのこと。

これまでの経験でいくと、バスを使っていると目的地を全部周ることができない可能性が高いので、タクシーで周ることに決定。

私は、古鎮めぐりには、「中国古鎮游」というガイドブックを参考にしているが、黟県(YiXian)では、西ディ、宏村、屏山村、南屏、関麓の5箇所はぜひ訪れたい、と思っていたので、まずは、一番遠い、宏村へ向かう。

黟県は、一山越えた広い盆地の中にある。

出発時はあいにくの小雨だったが、目的地の黟県へ入るころには雨があがった。
山に靄がかかり、こんな風景もなかなかいいものだ。


宏村は、世界文化遺産にしていされているためかどうか、入村料は80RMBと高め。

でも、ガイドの女の子が付いて迷路を案内してくれるので、ちゃんと切符を買って入村した方がいいだろう。

9時前に到着で、まだ人も少なく、静かな雰囲気で、靄もかかりいい感じ。

私と、杭州からきたという夫婦連れの2組が、ガイドさんに引率されることになった。


この村へ入る石の橋は、章子怡も出ている映画、「グリーン・デスティニー(臥虎蔵龍)」の主役、 周潤髪が映画の冒頭で、渡って村に入っていくシーンが印象的。


宏村は、街の造形が牛の形になっているそうで、街には血管のように水路がはりめぐらされ、その水が、生活用水として、また庭に引き込んで池が作られていたり、「独特的水巷空間」とガイドブックには表現されている。

水のある風景、せせらぎのある空間というのは私は好きだ。

 

村の中心に月沼がある。 
これが、牛街の心臓にあたるそうだ。

 

ここまで、ガイドさんに付いて歩いたが、思うように写真が撮れないので単独行動をすることにした。
街路は迷路のようで、あちこち行ったりきたり、楽しい。

 
 

ガイドさんと別れてから、あちこちさ迷い歩き、運よく、見落としてはいけない「承志堂」に行き当たる。

 
 

梁などに施された彫り物が見事。

 
 
 
 
 
 

「福」の字は、広間の側部にある寝室からも見えるようになっている。

 

この建物は、凝った彫り物がそこいらじゅうにあり、長居をした。

裏山の方へ向かい、ちょっと登ると、村の全景が見渡せる。

 
 

林は、落葉広葉樹で、 色々な木が混じっている。

 

山から降り、また、迷路をさまよう。

 
 

民居をのぞくと、御仏壇のような中に毛沢東主席像、そしてその前には太鼓を抱えたパンダ。

中国を代表する2大象徴の絶妙の取り合わせで、この家の主人はけっこうオチャメなんだろうなあ。

 

そして最後に見つけたのが、超レトロな民宿。
次回来るチャンスがあれば、ここに泊まってみたい。