表紙 / 中国での日々 / ぶらぶら歩き /蘭亭

蘭亭

紹興から義烏方面へ向かう道に「蘭亭」がある。

353年、書聖「王義之」が、友人42人を集めて詩歌会を催したところで、そのとき書いた「蘭亭序」が天下第一の「行書」としてその後、行書の手本とされて、多くの人々が模写している。

蘭亭は静かな山間にあり、なかなか雰囲気がいい。

入場券は40RMB。

入り口に「請講普通語(標準語を話しましょう)」の看板。


5年前に紹興に来たときも、バスセンターでこの看板を見たので、紹興では根強く「標準語話しましょう」運動を続けているようだ。

園内のいたるところに「蘭亭序」の石碑や写本が展示されている。


水で字の練習をするところもあったが、書いてみて、あまりにひどいので書き直そうと思っても、乾いて消えるまで時間がかかり、かなりのんびりした気持ちで練習しなくてはいけない。


ここで催された詩歌会は、「曲水」の岸辺に座り行われ、歌があまりよくないと評価されると罰で酒を3杯飲まされたとか。


それを再現して、可愛い女の子たちが、古楽器で音楽を奏で、紹興酒の入った杯が流されて振舞われる。
野外で聞く琴の音もなかなかいいものだ。

 

琴の調律を電子機器でやっているのは現在的で面白かった。


奥の川向こうに美術館がある。


静かな雰囲気で川の流れをボーと眺めるのもいいものだ。
川の流れを見ているとなぜか過去のあれこれを思い出す。

美術館で気に入った2点


出口をでるとまた再現された老街のみやげ物屋街がある。

蘭亭、ということで、蘭を売っている店をのぞき、春咲きの「江山寿」と夏咲きの「七仙女」という2鉢を購入。それぞれ50RMB。



「江山寿」」はこの1週間で花茎を延ばしてきている。
うまく咲いてくれるといいが。。。。。。

(これらの蘭は結局花は付けなかった。)