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03 金沙遺跡博物館
成都での3日目、5月20日、今回の成都訪問の第二目的の「金沙遺跡博物館」へ行くことにした。

地図を見るとそんなに遠くもなさそうなので歩いていくことにして、まずはホテルのすぐ近くにある、店頭で大鍋に牛か豚かの内臓を煮込んでスープをとっている店があり、そこで朝飯にする。

米粉の「粉(ふぇん)」と小麦粉の「面」があって、店頭で煮込まれているスープの「牛肉粉」といったつもりだが、ラー油で真っ赤な「牛肉面」がでてきた(6元)。


朝からこんな辛いものを食べて腹は大丈夫だろうか、と不安になったが、食べてみるとそんなに辛くなく、旨味がたっぷりで旨い。
が、さすがにスープは飲まないでおいた。

で、ここから西へ、ぶらぶらと博物館へ向った。

成都では自転車は少なく、電動二輪車がものすごく多い。


電動車は音も無く走っているので、後方から追い越されるとびっくりする。

撫琴西路を歩いていたが、家電量販店の前では従業員が整列して体操をやっている。


脇道は亜熱帯の街路樹に覆われていい雰囲気だ。


この撫琴西路では、柔道がはやっているようだ。

 

そして1時間ほど歩いて9時過ぎに博物館に着いた。


こちらは60歳以上の割引きがなくて、入館料は80元。
このあと成都市内の観光地の入場料の老人割引きは70歳以上であった。

この地は成都市の西で、2001年にマンション開発するための道路工事のときに発見されたそうで、紀元前1200~650年、商代晩期~西周時期の遺物が豊富であるそうだ。


三星堆遺跡博物館のような巨大な青銅器などはないが、土器・石器・玉器・青銅器など展示物は豊富で、特にゴールドマスクが印象的だ。

 

この遺跡のシンボルともなっている「太陽神鳥金飾」は、「中国文化遺産」のシンボルにも採用されている。

直径、12.5cm、厚さ0.2mm、重さ20g、金の含有量94.2%。


当時の生活の復元図。

今の農村の姿とそんなには違わない。

 
 

玉器も豊富。

 

住居は、土壁、草ぶき屋根で、いわゆる倭族の木造、高床式とは異なるようだ。

 
 
 

亀卜も行われていた。


「神樹」掛けられていたと考えられている「銅鈴・銅掛飾」。

銅鐸のご先祖様のようにも見える。


「蛇」を象った金飾り。


「目」を象った銅飾り。

 

「獣面紋玉鉞」


「十節玉琮」


「喇叭型金期器」に「三巴紋」の祖型のような意匠が見られる。


「金冠帯」。

 
 

別に「十二橋遺跡」の展示もあって、そちらは、倭族の特徴である「木造高床式家屋」であったとのこと。


陳列館から離れたところに「遺跡館」があり、大きな建物の中に発掘現場が保存されている。

 
 

発掘された巨木。


陳列館の1階にレストランがあり、昼食はそこの屋外テーブルで食べる。

成都名物のメニューはなかったので、無難なところで、キノコのスープ、揚州炒飯、ビール1本で、〆て、40元。


次の目的地の「永陵博物館」はホテルの逆方向の近くなので、一旦タクシーでホテルへ戻って一休みした。