表紙 / 中国での日々 / ぶらぶら歩き / 01 成都へ行く

01 成都へ行く
長江文明に関する本を読み漁っている中で、徐朝龍著「三星堆・中国古代文明の謎」という本に行き当たった。

「三星堆遺跡」は、四川省成都の北40km程のところにあり、1986年夏のこの遺跡の本格的調査で、重量1トン以上もある多種多様な青銅鋳造物、300点以上にのぼる玉石器、数点の金器、80数本の象牙および大量の子安貝が発見され、20世紀最後の考古学上の大発見といわれたそうだ。

その本にある、異様な、巨大青銅仮面の写真を見て、それは、私にとっての中華文明のイメージを完全に破壊するもので、ぜひこの目で見たい、と思った。

中国での私の仕事場である「義烏」に行くついでに、2012年5月18~25日、四川省成都へ行ってきた。

5月15日、いつものように名古屋から上海へ飛び、上海から汽車で義烏へ向う。

16・17日は義烏の市場を回り、18日午後の飛行機で成都へ向う(往復2500元)。
名古屋ー上海は約2時間半だが、義烏ー成都も1800km2時間半で、あらためて中国の広さを思う。

夕方17時に成都に着き、空港バス(10元)で市内へ、渋滞で1時間ぐらいかかって市内の終点で降りる。

一般のタクシーはいないので、声をかけてきた白タクで、予約しておいた「如家酒店(るぅちぁちゅうてん)」の「撫琴店(ふぅちんてん)」まで40元で行く。

ホテルは中国全土にチェーン店があり、大きなベッドの広い部屋でインターネットにつなげることができて、1泊168元で、7泊1176元(15000円ほど)。

一休みしてから晩飯を食べようとホテルの近所をぶらつき、少し西の「互利正街」に中小の飯屋が並んでいるのをみつけ、人気店は満席なので、もう30分ばかりぶらぶらしてから目をつけておいた店の席についた。


露天の席もあって、ビール樽が並び、ビヤガーデン風でいい雰囲気。

店の一画に冷菜の食材が並んでいるので、「ミミガー(沖縄料理の豚の耳)」のようなのと「鴨のロースト」をオーダーする。


鴨のローストは、アヒル半羽分がオイルたっぷりのスープに浸されてでてきて、ミミガー様の一品も唐辛子粉をつけて食べるというもので、どちらも予想外の食べ方であった。

両方とも旨くて、ビールも進み、大瓶2本と、ジョッキ1杯飲んでしまった。

〆て51元、小銭が無くて、50元でOK。

腹一杯になり、ホテルへ戻って寝る。

02 三星堆博物館 へ