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小寒 末候 雉始めてなく (きじはじめてなく)
小寒の末候は、「雉始めて雊く」。

キジの雄が、雌を呼んで鳴き始めるころ。

実際に高鳴きが盛んになるのは3月ごろとのこと。

私の家の周囲の藪の中にもキジの番が棲みついているが、その姿は、1年の内でも数回しか目撃できない。
いた、と思うとすぐに藪の中に入ってしまい、その姿を写真に撮ることはできないでいる。
鳴き声も印象がない。

新暦では1月15~19日ごろ。


●2021年1月21日記

今年の小寒の末候は、1月15~19日(旧暦12月3~7日)

1月8~10日の大寒波が去って、暖かくなり、16日にはポカポカと春のような陽気になった。

家の前の池に、遠目に見慣れない鳥がいると思い、双眼鏡でみてみると、なんと季節外れの亀が冬眠から覚めて甲羅干しをしていた。


こんなに早く、亀を目撃するのは初めてで、生き物たちもこのごろの季節はずれの気候に戸惑っているのだろうか?


● 2024年1月24日 記

今年の小寒の末候は、1月16~19日。

16日は冷え込んだが、17日から寒さは和らぎ、18日は雨。19日は夜になってまた雨。

18日、庭の小梅が咲き始めた。


17日、ひまわりファームと舞阪の魚屋へ買い出しに行く。

野菜の初物は、蓮根、牛蒡、菜花。

蓮根は230円だったが、それ以外は100円前後で、全部で880円。

葱も安くなってきて、この冬初めて購入した。

蓮根、牛蒡、菜花は天ぷらでいただく。

蓮根は、味は薄いが、よく噛みしめていると甘味が出てくる。

牛蒡は、噛みしめると独特の香りと甘味が口中にひろがり美味しい。

菜花は、ほのかな苦みがあり、野草のよな味わい。

歯が弱くなって、固い食材はよく噛んで食べるようになって、その味を味わえるようになった。


舞阪の魚屋では、魚種が少なく、12月20日にも購入した「マダカ」が旨かったので、今回は1尾、氷水に〆てあったので購入する。

全長53cm。体重1210g。前回とほぼ同サイズで1850円。


とりあえず刺身と天ぷら。

刺身は、前回より味が淡白で脂の乗りが少ない。

天ぷらは塩少々で、口の中で溶けて旨味がひろがり美味い。

 

今回、半身は刺身と天ぷらで、残りの半身は3つの切り身にしてうち2つは塩焼きでいただく。

15分オーブントースターで焼いて、仕上げに中まで火が通るように電子レンジで1分30秒。

旨味が閉じ込められて美味。

 
 

もう1切れは、いつもステーキ肉や鶏の胸肉を焼くように、オリーブオイルにニンニクを足して焼いてみた。

焼き汁に醤油をちょっと垂らしてソースにして、フェンネルをあしらった地中海料理風。

フェンネルの味が効いて美味しい。

 

内臓も例によって煮付けでいただく。

胃袋がシコシコ、精巣はねっとりと旨い。

前回は雌で、今回は雄であったので、その違いが脂ののりに関係しているのかも。


中国にいたころ蛇や豚の胆嚢を垂らした白酒を飲んだことがあったので、今回、胆嚢も大きいので、芋焼酎に垂らして飲んでみたが、ネットで胆汁の効能をを調べていたら、一口飲んだところで「コイの胆嚢は猛毒、死に至る可能性も」という記事をみつけて、これは大変、と残りは捨てた。